パソコンの鍵盤(キーボード)に対する不満について、今回はまとめてみよう。以前「ローマ字と漢字とパソコン」といふ記事でローマ字の入力について多少論じたので、まづはローマ字入力から。


日本工業規格の鍵盤(キーボード)の配置は、ローマ字日本語入力するのに適してゐない。例えば左手で子音、右手で母音を押すなどのやうに、日本語入力のための合理的な配置に何故できないのだらう。


日本文だけでなく英文も入力するから仕方がない、といふ反論にも異論がある。QWERTY配列と呼ばれる現在の英字の配置は、テレタイプ時代に作られた英文を入力しにくくするための配置である。英語が入力しやすいわけではないのだ。


日本工業規格の鍵盤(キーボード)仮名の配置は、もつと出鱈目(でたらめ)だ。まともに五十音も入力できない欠陥鍵盤(キーボード)である。


「ゐ」「ゑ」も無い鍵盤(キーボード)なんて、誰が考へたのだらう。国語を入力するなと言つてゐるとしか思へない。仮名の配置が合理的か、なんて以前の問題だ。


所謂(いはゆる)ソフトウエア鍵盤なるものも、大抵は日本工業規格の鍵盤(キーボード)をソフトで再現しただけ。入力しにくいのは同じだ。


ソフトウエア鍵盤ハードウヱアの縛(しばり)がないのだから、もつと自由な発想で作れば良ささうなものだが、さういふ発想はメーカには無いらしい。


例へば日本文を入力するとき英文を入力するときで鍵(キー)配置を換へてモード・チエンジするなど、いくらでもアイデアはありさうなものである。


私はもう二十年以上パソコンを使用してゐるが、パソコンの日本語処理の能力がほとんど進歩してゐないのは、驚くべき事だと想ふ。


親指シフトの鍵盤トロンの鍵盤は使つた事がないが、これらの問題は解決されてゐるのだらうか?