國民新聞公式ホームページというところで、荒魂之會という団体の刊行物(PDF版)を有料頒布し始めた。
実は私は、この団体のPDFでない刊行物を所持している。この団体の刊行物は、基本的には正字正仮名遣(要するに旧漢字旧かな)で書かれている。色々と事情があって、正字でない字も少し使われているが。
最近の本は、漢文の書き下し文のような文語でも平気で現代仮名遣を使用している。しかし、文語文を現代仮名遣で表記する事は、原理的に不可能なのだ。
萩野貞樹氏が指摘したように、「いかにいます父母」と「いかにゐます父母」では文法的に意味が異なる。現代仮名遣ではこのような書き分けができない。現代仮名遣は、不完全な仮名遣なのだ。
今回頒布される刊行物(PDF版)のなかで、御奨めは『大八洲』という書籍である。『大八洲』は正仮名遣で「おほやしま」と書いて、「オオヤシマ」と発音する。「日本」の事である。
この本は有名な和歌や漢詩、古典の文章などを寄せ集めたものである。副題が「合本愛誦詩歌文章線」とあるように、荒魂之會が以前に刊行した五冊の少年読本を合本したものだ。
なんといっても少年読本なので、正字(旧漢字)には一応、振仮名がしてある。正仮名遣(旧かな)の振仮名なので、文法的にあやしい事もない。
私のブログで國語なんかに興味を持たれた方は、買って読んでみると面白いと思う。

