読者登録してね



二千年以上前に書かれた『孟子』という書物には、すでに「億」という数詞が出て来る。ただし、これは今日の「十万」の事である。


「千万」を「億」と呼ぶ万進数は、たしか江戸時代から始まった。それだけ大きな數が生活に費用に成ったのである。だだし、厳密な十進数との併用時代が長い。」


『塵劫記』と云う江戸時代の算術の本には、恒河沙や阿僧儀、那由他、不可思議、無量大數と云うとんでもなく大きい數が出て来る。これらは多く、仏典に由来している。


「恒河沙」とは、要するにガンジス河の砂の数ほど大きいという意味である。「阿僧儀」は数えられないほど沢山、「那由他」量れないほど沢山、「不可思議」は想像が及ばないほど沢山の謂(いい)だ。


名前の付け方が段々、やけくそになってくる。仏典は何故、このような大きな數を必要としたのだろう。それは、0を発見したインド人に無限の概念がなかったからだ。


キリスト教世界には、魂が無限に地獄の業火に焼かれたりする。無限の概念を持たない仏教では、どんな地獄も有限にしか続かない。


このように算術は、思想や宗教にも本質的な影響を与えている


ペタしてね