前に「漢字の現地音読みを止めよう」という記事で、呉音と漢音について簡単に説明した。要するに一番古い漢字の音読みの仕方が呉音で、その後に漢音、唐宋音などが導入された。
最近の漢和辞典には、この呉音や漢音等の区別が書かれていないものがある。こんな辞典は使い物にならないから、買うのは止めましょう。
例えば、数字の「三」は呉音では「さむ(SAM)」で漢音では「さん(SAN)」である。音読みに「さん」しか載せていない辞書は欠陥辞書だから買わないように。
「源三位頼政」は普通、「げんざんみよりまさ」と読む。勿論、呉音で読んでいるのである。漢音なら「げんざんい」か「げんざんに」となる筈である。
最近の辞書には「絵」を訓読みが「え」で音読みが「かい」と説明しているものがある。正しくは呉音が「え(ゑ)」で漢音は「かい(くわい)」、訓読みは無い。
辞書を買う時は、いま私が指摘した箇所をしらべてみると良い。使える辞書はそれほど多くない。
いっその事、古本屋で戦前の辞書を買うというのも手である。但し、戦前の辞書は全て正字正仮名遣だから、読むのには癖がある。
例えば、「集会」は「集會」で音読みは「しふくわい」と書いてある。発音は勿論、「シューカイ」である。
但し、読むだけなら規則はそれほど多くない。この機会に覚えてしまうのも良いかもしれない。

