引き続き環境素材についての「私見」です。

 

石油由来原料の使用量を減らす為に、バイオ原料や、生分解樹脂を

求められたり、質問されたりすることが多いです。

 

「環境負荷を低減する」という論点についても切り口が多く、捉える方の

捉え方が漠然としている為、

 

「石油由来原料の使用料を減らしたい」 のか、

 

「生産工程、から廃棄に至るまでのCO2の排出量を減らしたい」 のか、

 

「これを機会にコスト削減、販売価格の値上」をしたいのか、

 

明確でない事が多いのも事実です。

 

 

マスコミ等でレジ袋をやり玉に挙げて、「プラスチックはケシカラン!」

 

的なプロパガンダがなされている事から、

 

消費者は「ケシカランのね?」

 

となって、マイバックを持ち歩きながら、一方でネットやホームセンターで

「レジ袋を購入する」 と言ったステレオタイプの行動を行っており、自らの

矛盾に気が付いていない気がします。

 

 

「プラスチック資源再循環法」や「経産省のCLOMAの指針」 においても

 

「バイオマス原料」の積極的な採用を推し進めております。

 

 

「バイオマス原料」= 石油を使用しないエコな原料で、植物由来なので

 

カーボンオフセットされているので、「エコ」と言う認識が一般にされています。

 

 

果たしてここで言う「カーボンオフセット」

                は正しいのでしょうか?

 

カーボンオフセットの発想の根源は、

 

「植物はその成長・生育過程において、光合成を行ってCO2を吸収している

ので、その後の工程でCO2を排出してもトータルで見ればCO2の吸収量で

CO2の排出量をオフセット=相殺されるのでエコである」

 

と言うご都合主義に見えてしまいます。

 

 

植物は確かに太陽光がある時は「光合成」を行っておりますが、夜になれば

酸素を吸って二酸化炭素を排出することから生育途中で既に

 

「炭素排出量をオフセット」

 

しており、決して一般概念で言われるバイオ原料生成時に発生する炭素量を

オフセット出来る程の余白は無い気がします。

 

この「カーボンオフセット」の概念はリサイクルで日本に後れを取った欧米、

特に欧州が土俵を変える為に出した概念で、日本(政府や役所)はこの

欧州の戦略に見事にハマった感じがします。

 

バイオマス原料を効率よく作る為には、トウモロコシやサトウキビが多く使用

されておりますが、これらの原料の必要な成分を採った後の出がらしから

バイオマス原料を作るのであれば良いのですが、最近の急激なバイオマス

需要に対応する為に、家畜用や、産業用として分類されているトウモロコシを

使用するなど

 

人間や家畜の食物連鎖や食品に影響が出る食物を

                 原料として使用する割合が増えている

 

と聞いております。

 

 

また、経済後進国は産業の育成が困難であることから安易に稼げる手段と

して、

 

「マングローブや熱帯雨林を伐採して、代わりにバイオ原料となる食物を

       植えて稼ぐ」

 

と言う「環境保護よりもお金」と経済を優先することが始まっているとも言われて

おります。

 

何れにしても、食べるもの、食べれるものを燃料や原料にしたり、

 

         そこに既にある自然環境を破壊したり、

 

と、矛盾めいたことが世界で始まっております。

 

経済を優先するとロクなことは無いのは理解しておりますが・・・・・・・

 

ここまで熱を帯びると、本当のことを理解しないで(理解させないで)、一部の

人たちの経済的利益を優先させることに乗ってしまって良いものか?と

思います。

 

ミドリムシからバイオ燃料を作ろうとしている試みは、ミドリムシの繁殖場所が

環境負荷が少ない方法であれば、素晴らしい取り組みであるとは思いますが、

何しろ、「日本発」の技術は欧米、中国では否定されるので、国を挙げてバック

アップ体制を取らないとメジャーになるには時間が掛りそうですね。

 

ユーグレナ!頑張って欲しいです。