ザールのシュテファン・ミュラーのオルツヴァイン（村名）、2021年産クレットナッハー・リースリング・トロッケン。

灰色～青色粘板岩土壌の畑クレットナッハー・オイヒャリウスベルク（Krettnacher Euchariusberg）からの葡萄を

全房圧搾・自然発酵・Vollhefelager（澱引きせず）にて、2022年3月31日に瓶詰めしたもの。収量は45hl/ha。

因みに醸造所はクレットナッハとニーダーメニヒの2つの村に畑を所有しているが

辛口の村名ワインはこのクレットナッハーのみで、ニーダーメニヒの村名ワインは何故か半辛口となっている。

スクリューキャップ。軽く緑色がかったライムイエロー。グラス底を微かに曇らせるような非常に細かい気泡。

梨系の淡い果実香に、柑橘や微かに鉱物のニュアンス。

ザール産らしいシャープで伸びの良い酸と、スマートな果実味の冷涼なバランス。

酸に紛れて目立たないものの、サッパリとした抜けの良いミネラル感。

正直グーツヴァインとこのオルツヴァインの違いなんて凡舌には全然判らないが

透明感・冷涼感の中にシーファー風味を感じさせるミネラル味があって、とにかく酸を愛でるワイン。

残糖9.3g/l、酸量9.3g/ｌ．．．酸のせいかそんなに残糖が有るようには感じないけどなぁ。

開栓3日目。重量感のある酸が印象的。果実味も痩せたと感じさせないレベル。

開栓6日目。果実味が膨らみグッと柔らかな飲み口・味わいになっていて、これはこれで良い。85/100

2021 Krettnacher Riesling Qualitaetswein trocken

Weingut Stefan Mueller （Konz-Krettnach）

A P Nr 3 525 542 04 22，Alc 10.5%vol

酸を愛でるクレットナッハー