休日にもかかわらず仕事を持ち帰ったまでは良かったが、昼食時に1杯引っ掛けたのが祟って昼間から撃沈。

そんなアル中を尻目に料理モードにスイッチが入ったウチのシェフ。

パンやキッシュを焼いてローストビーフを作り．．．という訳で、今夜は7年半寝かせたシュペートブルグンダーを。

フランケンはルドルフ・フュルスト醸造所の2011年産ビュルクシュタット・ツェントグラーフェンベルク・トロッケン。

外観は少しオレンジ色がかった透明感のあるルージュ。

赤い花の香りにサクランボやなめし革、鉛筆の芯、木の香りなど。

口当たりは柔らかな果実味。主張は地味だがスーッと一本筋の通った綺麗な酸。

サクッと抜けの良い淡白なミネラル感。

タンニンはどちらかと言うと軽めだが、舌の上に残る軽い収斂味の余韻がピリピリと。

ほんのりロースティーな樽の風味が有るような無いような。残糖は限りなくゼロに近く感じる。

悪く言えばちょっと水っぽくて、薄旨系と言うにはやや旨味が物足りないような気もする。

グラスを重ねていくうちに口の中に収斂味が蓄積される感じで、見た目よりもタンニンはあるのかも。

時間とともにグラスの中は少しナッティーで醤油っぽく土っぽい、何とも言えない良い香りに満たされる。

抜栓6日目。果実の旨味と酸が優しいバランスで釣り合っていて

初日よりも若干多めだが適量のタンニンも良いアクセント。じんわりと舌の上に拡がる旨味の余韻。86/100

（過去のヴィンテージ→2010年産、2009年産、2008年産、2007年産）

2011 Buergstadt Centgrafenberg Spaetburgunder Qualitaetswein trocken

Weingut Rudolf Fuerst （Buergstadt/Franken）

A P Nr 1095-010-13，Alc 13.5%vol

2011年産のツェントグラーフェンベルク