カルタ、これぞラインガウ
ラインガウの約50の生産者が集まって1984年に設立されたカルタヴァイン協会(Vereinigung Charta Rheingau)は
独自の厳しい基準を設けて、辛口~半辛口仕立てのクラシックなリースリングの品質管理に寄与したが
1999年3月以降、その役割はVDPラインガウに引き継がれて現在に至る。
カルタヴァインと言えば、個人的にはロバート・ヴァイルやシュプライツァーのモノぐらいしか飲んだ事がなくて
今でもどのくらいの生産者がこの古い肩書のリースリングをリリースしているのか定かではないが
2012年産を12本並べて試飲したレポートもあるので、今なおいろんな生産者がカルタを造っているようである。
今夜はお馴染みロバート・ヴァイルの2017年産カルタヴァインを。
緑色がかった淡いライムイエロー。注ぐと液面には泡状の気泡が漂い
グラス壁には細かい粒状の気泡が比較的たくさん付着している。洋梨や青リンゴを思わせる瑞々しい香り。
果実味は程好い肉付き。酸は凝縮度があって、中盤からアフターにかけてパワフルに口内を支配する。
ラインガウ産らしい硬くてボリュームのある、平板でやや重のミネラル味。予想より残糖は控えめ。
翌日。果実味がグッと肉付きを増し、ますます以て甘硬い味わい。
翌々日になると果実味だけでなく残糖も増して感じられる。カルタって元来ちょっと甘い方なんだよね。85/100
(過去のヴィンテージ→2016年産、2015年産、2014年産、2013年産
2012年産、2011年産、2010年産、2006年産、2004年産)
2017 Riesling Qualitaetswein - Charta -
Weingut Robert Weil (Kiedrich/Rheingau)
A P Nr 34 003 050 18,Alc 12%vol,16.30€