世の中には沢山の防災知識や技術がある。
負傷者の救護方法や搬送方法、救助方法。
初期消火の方法や備蓄のやり方等。
学んで損はないし、覚えおいたほうが良い事だらけ。
しかし、それが人命救助に関する事ならば
一般市民でも強い責任感ときちんとした知識や技術が必要である。命を救うと言う事は命を預かる事である。
中途半端な知識や技術は事故や死に繋がる。
例えば、傷病者の搬送方法には様々あるが、防災でよく普及されている背負い搬送がある。一人でも傷病者を搬送出来る!と言われて教えられるが、背負い搬送のデメリット(その搬送方法のリスク)を教えられない。
その他の搬送方法だってそうだ。
ロープを使って命綱を作る方法!ってのがある、
もやい結びを身体に結べば出来る!と教えるが、
身体のどこに結ぶと安全で危険なのか?
使うロープがどんなロープで、どれくらいの荷重に耐えられるのか?ロープの緩みが落下した衝撃でどんな危険性が伴うのか?
消火器はどんな使い方をすれば有効的な消火が出来て、
消火器はどんな危険をもたらすのか?
バールを使えば重たいものの下敷きになっている人を救助出来る!だが、そのバールはどれくらいの負荷に耐えられる?バールを使う危険性理解して教えられているだろうか?
防災も救助もそうだが出来るからやれる!みたいな曖昧な考えが多すぎる、考えないで教わった通りしているだけではいずれ事故が起きる。命を救う為に行った行為が命を奪う事になる。
正直、防災の知識や技術を見ていると恐ろしさを感じる事が多々ある。
正しい知識や技術。危険性を理解し、教えている人がどれだけいるだろうか?学ぶ側の人もそうである。学んだから良いや。ではない。