2020年は上海国際金融センター建設の基本的完成にとって重要な年である。これを背景に、中国人民銀行、中国銀保監会、中国証監会の共催による「第12回陸家嘴フォーラム」が、6月18から上海で開幕した。

 

今回のテーマは、「上海国際金融センター2020:新たな出発点、新たな使命、新たなビジョン」である。フォーラムを通じて世界の力と知恵を集め、2020年という重要な局面で上海国際金融センター建設の経験や実績、不足な点を整理し、次の一歩に向けて新たな構想を提供することを目的としている。

 

2日間に渡って行われる今回のフォーラムには、七つの全体会とナイトミーティングが設けられている。国際金融協力、人民元国際化、金融市場開放、科創板1周年、金融司法環境などのホットな議題をめぐって、活発で有意義な討論が展開される。

 

18日の全体会には、世界から各分野の専門家や企業の代表ら約60人が出席した。野村證券株式会社の永井浩二会長は、「コロナウイルスは今も世界で猛威を振るっている。しかし、中国は短期間で疫病を克服した。去年、中国に開業した野村東方国際証券を通じて、中国のさらなる発展に貢献したい」と期待を述べた。

 

みずほフィナンシャルグループの佐藤康博会長は、「今、世界各国は疫病防止と景気回復という二つの課題に取り込んでいる。今回のフォーラムにおいて、ハイテク技術を利用して意見の共有を実現できたことは重要な意味がある」と述べ、さらに「みずほフィナンシャルグループは日本の金融業界リーダーとして、これからも中国社会と経済環境の変化に合わせ、上海市および全中国の経済·金融発展に貢献していきたい」と表明した。