香港メディアによると、中国大陸部で「単身経済」、つまり、単身者や独居者に向けた消費市場が勃興している。想像力と効率からみて、ミニ家電、お一人様向けのレストランの二つは、発展の最も早い分野とされている。

 

 一人暮らしは、必ずしも「つまらない」や「孤独」を意味しないと、米コンサルティング会社であるフロスト&サリバンの大中華区総裁は言った。彼によると、十分な教育を受けたことがある単身者はますます増えていて、彼らは生活の質に対する要求が高く、より快適な生活ライフスタイルを追求する傾向がある。そのためサイズは小さくても、外形がおしゃれで機能もよいミニ家電が、単身者の間で人気を博しているのだ。

 

 中国の通販サイト·天猫(Tmall)が昨年11月に発表した報告によると、小型電子レンジや小型洗濯機の売り上げの伸び率が特に大きく、2018年にはそれぞれ9.8倍と6.3倍に増加した。

 

 また、ミニ家電だけではなく、日用品や食品などの商品も「小型化」している。100グラム入りの米、200ミリリットル入りの赤ワインなど、わざわざお一人様のために設計された商品は単身者の気分に適い、売上げが伸びている。

 

 もちろん、一人でも気軽に食事を取ることができるレストランも大歓迎だ。社交的属性が強いとされる火鍋やバーベキューの店でさえ、一人用席や一人分のセットを用意するようになっているという。