真珠のみなさん、今日もこちらにお越しくださり、感謝です。
今日は建国記念の日。MISSPEARLとして、日本と真珠の関係に思いを馳せる良き機会です。
水源に恵まれた日本では、古くから海や河川で真珠が育まれてきました。
縄文時代の貝塚からは、約5500年前と推定される真珠も発掘されています。
また、人為的に破壊されたアコヤ真珠貝が多数発見された一方で、真珠そのものの出土が極めて稀である事実は、既に真珠を採取・収集する目的があったことを示唆しています。
三世紀の中国の史書「魏志倭人伝」には、日本から王へ真珠が献上された記録が残り、その価値は国際的にも認められていました。
また、記紀神話において真珠は「白玉(しらたま)」と称され、神聖な宝物として位置づけられています。
その象徴的な存在が、建国の父・神武天皇の祖母である「豊玉姫(トヨタマヒメ)」です。
彼女の名にある「玉」は、神霊や魂、あるいは海神の娘が携える神宝(真珠や宝玉)を指すと解釈されています。
真珠は日本の黎明期から、信仰と深く関わる特別な存在なのですね・・・。
真珠の神聖さを物語る話として、『日本書紀』には允恭天皇の伝説も記されています。
淡路島での狩りの成功を願う天皇に対し、島の神は「海底の真珠」を供物として求めました。
海人が深海から持ち帰った大真珠を神に捧げると、願い通り多くの獲物が得られたとされ、真珠が神への最高の献上品であったことが伺えます。
実際、法隆寺五重塔の仏舎利(釈迦の遺骨)塔には、数多くの真珠が納められていたように、真珠は土地の神を鎮める「鎮壇具」や仏教の聖宝として、日本人の祈りの中心にあり続けたのです。
この真珠との深い精神的結びつきは、近代において「養殖真珠の発明」という世界的な偉業へと繋がります。
19世紀末、御木本幸吉によって成し遂げられた真珠の養殖は、世界中の研究者が挑みながらも果たせなかった夢でした。
当時、日本には西洋的なジュエリー文化はまだ存在していませんでしたが、
それでも日本が真珠養殖の先駆者となったのは、真珠の中に「魂(たま)」を見る日本独自の感性が、その情熱を支えたからではないでしょうか。
縄文の古より、神話の時代を経て、現代の産業へ。
日本人は、真珠の清らかな輝きの中に、神仏の加護や生命の根源を見出してきました。
海からの授かりものを神に捧げ、その輝きを慈しむ。
実は真珠は、単なる装飾品ではなく、日本という国の精神性と美意識を象徴する、もっとも純粋な光の結晶なのです。
今日は日本の海で生まれ育った、アコヤ真珠を身に着けながら、このブログを綴ってみました。
Pearl for Bodies and Souls
このご縁に、心からの感謝を込めて




