アドリブのシングルトーンは、弾きやすい3、2、1の指を中心に弾けば、それで良いよね?4、5の指は、まあそんなに頑張らずに……などと、面倒くさがりの私はひそかに思っていたのだが……

 

やっぱりそれでは限界があるということが、トランスクライブやエチュード、つまり自作ではないピアノのフレーズを弾くとよく分かる。そういうフレーズは、自分が弾きやすい手癖とは違う音が連続するので、運指が思うように行かないのだ。

 

(サックスのフレーズがピアノで弾きにくいのとはまた別の話)

 

 

とにかく、4、5の指がちゃんと使えれば、たとえば ↓こういうフレーズを思いついたら、手の位置をほとんど移動せずに一気に34、543212 3と弾けるわけで。

 

 

E♭を5で弾くのを瞬時に思いつけるかと言ったら、今の私には無理である。

下降するフレーズの形と運指をセットで覚えていれば可能だとは思うが、それが実際にアドリブですぐに出て来ないだろうなあ。

自由に弾けるためには、フレーズの形に慣れることと、やっぱり地道な指の練習が必要なのだった……