リードシート初見練習と、フレーズを書く練習の成果か、楽譜を書くことがずいぶん楽になった。特に、アプリを使うとノートや鉛筆の必要もないし、音高音価をプレイバックですぐに確認できるし、メモ的にすごく気楽に書ける。

(曲のまとまりを見るために楽譜を並べるとか、書き換える時に旧バージョンを残して上下で比較したいとか、そういう場合はやはり紙の五線譜が良いけれど)

 

以前は、楽譜を書くときは「さあ書くぞ!」という気分だったが、今は買い物メモでキャベツとかジャガイモとか書くのとそれほど気分は変わらず、頑張らずに自然に書ける。

……それも緊張感無さすぎる気もするが。

 

 

 

そして、フレーズの運指を考えるのが苦手だったが、こちらも少しずつ出来るようになってきた。

ビバップの曲は、ほとんどが「ピアノで作られた旋律」ではないから、妙に運指が難しくなることもあるのだ。サックスならスラスラ吹けるのかもしれないがピアノじゃ指がからまるんですよ!と文句を言いたくなるフレーズも、たまにある。

 

フレーズの中で一番弾きにくい箇所に合わせて、あらかじめカバーする準備をしてフレーズ全体の運指を設計するのだと以前にレッスンで習った。弾きにくい1箇所をクリア出来れば、良い流れが出来ることも多い。

 

しかしこれをアドリブでやるのは難しい。私は手癖に頼って弾きやすいものばかり弾く傾向をレッスンで良く指摘されるが、フレーズを思いついてもとっさに運指が分からず弾き逃すことも多いのだ。瞬間的に運指を決められるようになるには、練習で相当の数をこなすしか無さそうだ。とにかく練習だな。

 

 

継続は力なり。亀の歩みのようにゆっくりでも、出来ることが増えていくのは楽しい。

 

私はジャズピアノの知識も技術も習得スピードが人より遅めだし、まあいろいろと不器用なんだと思う。でも、人と自分を比べても、しょうがないのだ。あわてず、焦らず、やって行くつもりである。