居酒屋より出、ホテル街へと足を進める2人。
ホテルが見えてくると、対象者は周りに注意を払うように、キョロキョロと
警戒する。それはそうだろう。前回、この瞬間を見られて見つかったのだから当たり前の行動である。
キョロキョロと警戒をしながらも、まずは対象者がホテルに入る。
その5メートルほど後ろを歩く女性Mが続けて入る。
ホテルの中で再度、合流し、部屋を選ぶ。
一連の流れは撮影済。
調査員は、ホテルの外で張り込む為、本部に連絡し、張り込み用車両を手配し、
車両の中から2人が出てくるところを押さえる。
その後、女性Mを追い、自宅に入るまで、押さえ、調査終了となる。
この流れを、全て押さえる事により、“言い逃れのできない”「勝てる証拠」になるのだが・・・。
裁判ではホテルに1回入ったからといって、不貞があったとはならない。
「気分が悪く休憩していた」
「何もなかった」
など、なんとでも言い逃れが出来てしまう。
状況にもよるが、ホテルを利用した場合の証拠は2~3回押さえる事が必要である。
2~3回の証拠があると、裁判所は、不貞があったとみなす。
(1回の証拠で負けた判例アリ)
15分ほどして、ホテルの外に張り込み車両が到着、調査員は乗り込み、依頼者に電話をする。
調査員は、電話で依頼者に現状を報告する。
電話口で依頼者は激怒。
「もう、我慢できない。裁判でなく話し合いで解決する。もし、裁判になって慰謝料が取れなくてもいい。今、我慢する方が後悔しそう。2人がホテルから出てくるところを待ち伏せしたいから、ホテルを教えて!」
20分ほど、話し合った結果、依頼者が現場に来ることになった。
調査員は、依頼者にいくつかの注意事項を告げる。
その中でも、絶対に女性Mに触れない事(軽くでも触ると、暴行罪になる恐れがある為)
を強く告げた。
約1時間後、依頼者がホテル周辺に到着、張り込み車両に乗り、再度、注意事項の確認。
思っていたより冷静で少し驚いた。その後、2人が出てくるのを、車内で依頼者と一緒に待つ間、会話は一切なかった。
2人がホテルに入ってから約3時間が経過しようとしていた時、
2人が出てきた。
まずは、女性Mがホテルより出、2メートルほど距離をあけ、対象者が出てきた。
もちろん、撮影成功。
依頼者はゆっくりと車のドアを開け車から降り、2人の元へ向かう。
車内からその様子を撮影している調査員の手は、汗でびっしょりと濡れていた。
依頼者は、2人の前に立ち、小さな声で、力強く言った。
「あなた達、懲りないわねぇ。」
周辺の雑音が、一瞬ストップしたかのように、離れた車内にいる調査員にもはっきりと聴こえた気がした。
こんな時に、ここまで冷静になることが出来る依頼者を、調査員は尊敬した。実際に自分が同じ境遇に立った時、同じような対応ができるのだろうか?自信がない・・・。
依頼者の冷静な姿を目の当たりにした調査員は、
「もう、大丈夫だろう」と判断し、ビデオカメラの録画を停止させ、オフィスへとハンドルをきった。
後日、依頼者から電話があり、報告を受けた。
あの後、話し合いが行われ、依頼者は対象者と離婚。財産分与・慰謝料共に希望通りになった。
女性Mに対しては、慰謝料を請求。裁判にはならず、示談で希望額を支払ってもらった。
まさに、依頼者が描いた理想通りの離婚となった。
これはいろんな意味で稀なケースである・・・。
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