オフィスに戻った調査員は、調査初日で撮影した証拠画像の編集作業を終え、依頼者に電話で報告。
女性Mの顔写真を依頼者の携帯電話に送信し、顔を確認してもらうと、
やはり、以前の浮気相手と同一人物だった。
依頼者によると、対象者と依頼者が結婚前のまだ恋人だった当時、同じような場所で行為をしていたので、2人はそのビルの裏側で行為をしているに違いないと。
信じがたい事実・・・。
依頼者は、怒りがおさまらず、対象者に問い詰めると言ったが、
まだ、確実に慰謝料を取れる証拠が揃っていない・・・
ビルの裏側で密会をしていたからといって、不貞の証拠ではない。
裁判になった場合、女性Mから慰謝料が取れない可能性がある。
依頼者には証拠を入手するまで、何とか我慢をしてもらうことになった。
依頼者への報告を終えると、調査員たちは、オフィスにて今後の調査における作戦会議を行った。
「作戦会議の内容」
ビルの裏側で2人が行為をしていると仮定して、不貞の証拠を押さえるには、
いくつかの壁がある。
まず、ビルの敷地内は私有地で、調査員は無断で入ることができない。
ビル関係者と交渉し、許可を得なければならない。
許可をもらって、ビルの裏側に入れたとしても、そこは行き止まり・・・
対象者達に見つかってしまう。
前もって、隠しカメラを設置すれば・・・
カメラを隠す場所が一切ない。
様々な理由からビルの裏側での不貞の証拠はあきらめ、ホテルに入るまで待つ事になった。
依頼者によると、前回の浮気を知ったのはホテルに入るところを、依頼者の友人が偶然見かけたからだったらしく、今回も必ずホテルに行くはずだと読んだ。
調査員は、作戦会議の結果を受け、対象者達がホテルに入るところを押さえるため、粘り強く調査を繰り返した。
調査2日目
この日も対象者と女性Mは池袋のビルの裏側で密会、時間は約40分。
調査3日目
この日も同じく対象者と女性Mは池袋のビルの裏側で密会。約30分。
調査4日目
この日は、仕事終わりに何処にも立ち寄らず帰宅。2人は会わなかった。
調査5日目
この日、雨が降っていた為、対象者は電車で出勤したと依頼者から連絡を受ける。
チャンスかも・・・。
雨の中、ビルの裏側で行為はあるのか?
ホテルの可能性?
調査員は期待?を胸に、対象者達を追う。
対象者は仕事終わりに、電車で池袋へ。
池袋駅周辺で、女性Mと合流し、2人は居酒屋へ。
居酒屋では、2人ともお酒を注文し、ハイペースでグラスを空けていきながら、会話を楽しんでいる。
依頼者の要望でリアルタイム報告を行いながら、調査を進めていく。
対象者は、電話で依頼者に、
「今日は、仕事の付き合いで飲みに行くから帰りは遅くなる。」
と言っていたそうだ。
依頼者は調査員に
「何が仕事の付き合いだ!こっちは居酒屋で食事なんて、何年もしていないわ!コツコツと節約しているというのに・・・。お願いです!
誰がいくら払うのか見ていてください!」
と注文。
電話口で依頼者がイライラしているのがわかる。
数時間後、
会計は7.860円。対象者が全て支払を済ませた。
居酒屋より出ると、入る時には振っていた雨が止んでいた。
2人は少し距離をあけて歩く。
続く
株式会社J.P.A.(Japan Progress Agency)
hy東京探偵事務所 池袋オフィス(24時間対応)
TEL:03-6802-8160
FAX:03-6802-8161
MAIL:info@hytokyo.co.jp
所在地:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-49-13杉山ビル2F
探偵業届出番号:東京都公安委員会 第30130308号
探偵業開始番号:東京都公安委員会 第30110315号