月に願いを(初稿) | 川口純平の断絶交流

月に願いを(初稿)





月に願いを

私にはわからない  正しさがわからない
優しさが争って  人間を切り裂いた

春に咲き誇る  花の匂い
胸に突き刺さる

願いをかけては  願いをかけては
願いをかけては  消えてく

残された街並みに  淋しさが住み着いた
静寂と漆黒が  旅人を飲み込んだ    

秋の空に浮かぶ  月の光
胸を焼き尽くす

願いをかけては  願いをかけては
願いをかけては  消えてく

願いをかけて  願いをかけて
願いをかけて  願いをかけて