ヤヌスの鏡 | 独学の道Ⅲ

独学の道Ⅲ

自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。By幸田露伴(努力論言葉より)

紀元前3世紀末、ローマ神殿の出入り口の守護神ヤーヌスには

 

 

入口を見張る守護神としての顔と、

 

入口より入った者を見届ける物語の始まりを知る記録係としての顔があったとされる。

 

日本に於いては、紀元後720年に記されたとする日本書紀に

 

両面宿儺(りょうめんすくな)という手足が八本、顔が前と後ろにある鬼神という形で

 

 

存在し、ヤマト王朝より賜りし「宿儺」の称号を付与されている

 

正式の存在だ。

 

我が山形県にもヤマト王朝より賜りし青銅の首飾りが下小松古墳に埋葬され

 

日本海から岐阜、あるいは滋賀県を通って、奈良県のヤマト王朝へと

 

米と馬を貢いで活躍していた記録が残っていたことを鑑みれば

 

当時、両面宿儺に誰かは会っていたのかもしれない存在でもあるだろう。

 

 

毒龍退治や寺院開山を行う豪族でもあったともされるが、

 

敵対勢力の神功皇后に仕えていた武振熊命(たけふるのみこと)に

 

天皇家に従わないものとして討たれた凶賊としての神功記録が残っており

 

良いにしろ悪いにしろ、当時も今も共通して派閥争いと云うものが存在し

 

権力者の支配勢力拡大とそれに反発する庶民の自由な暮らしを守るという構図が

 

あったことを臭わせる標記だ。

 

 

 

現在、国民を代表する自民党が汚職にまみれ、政治と金の問題で

 

更迭や辞職が相次ぎ、更には珍しく検察の捜査が議員会館に入り

 

何かをはっきりさせたいとうごめいている様子だ。

 

 

聖人君子とばかりに善人面をしていた政治家先生方も

 

いざ、屋台骨がぐらつき始めると、反応は早く、

 

その中心である政策集団の存続維持に現在躍起になっている。

 

 

この屋台骨の99人が崩壊することによって、自民党の力は弱まり

 

与党存続の危機に陥っていくのだろうという危惧は誰にでもあるのだろう。

 

 

 

まるでヤヌスの鏡でも見ているかのようである。

 

 

これは、はじまりでもある。

 

 

経団連は消費税を19%を所望している。

 

また労働団体連合は2035年までに時給を1600円にするように掲げている。

 

自民党の最大寄付団体である医師会は来年も労働費値上げ3年連続の0.88%を狙っている。

 

自民党の寄付団体、仏教団体や霊友会、 公益財団法人全日本仏教 、神道会などは

 

相変わらずの税制優遇やら、無税その他を所望している。

 

 

もはや政治と宗教、寄付金、キックバック構図などは

 

切っても切り離せない程密接となり、露呈し始めてきており

 

また穀物の廃棄量が毎年4億トンにも上り、またその分を外国から輸入し

 

日本の米の総生産量1000万トンを減反させていることに驚きを隠せず

 

いくら無学な国民でさえ、その事実に呆れかえり、

 

60万円でも不正だから返さないとねぇ~

 

とさえインタビューに答えている始末なのである。

 

 

もはや、そこら辺のおばちゃんに政治家を挿げ替えた方が

 

よっぼど政治が巧くいくようにさえ思えてしまうのが笑えてしまう。

 

 

当時、ヤヌスはラティウムの住民に様々な技術を教えて、野蛮な生活を改めさせたという

 

ロムルスに女が奪われたサビニ人たちがローマを襲撃しようとした時に

 

熱水の泉を噴出させて敵を敗走させたとされており

 

この時以来、戦争中は神殿の扉が開くようになったとされたとあるが

 

現代のヤヌス神は、政治と金の問題の扉を解放し

 

透明性を上げて風通しの良い日本にして欲しいものだと思う。

 

ヤヌス神のように

 

大切なものを奪い取ろうと押し寄せる敵を敗走させたなら

 

いずれ国民に様々な技術を分け授けて、

 

生活や暮らしを助けてもらえるようにして欲しいものだと願いつつ

 

今日の内容を締めくくりたいと思います。

 

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本日も最後までお付き合いいただきましてありがとうございました。