熊野古道「中辺路40Km」を歩いてきました その3 | 独学の道Ⅲ

独学の道Ⅲ

自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。
仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。
By幸田露伴(努力論より)

3日目となりました。

この頃になると、あれ!?今日って何日だっけ?って感覚になり始めます。

本日の歩いた距離は大斎原(おおゆのはら)までで20.5Km 累積標高差1256mでした。

もはや数字的に、凄いことなのか、そうでもないのか分からなくなってきました。

歩いていくと珍しい葉っぱがたくさんあることに気が付き始めてきました。

何か脳が覚醒してきたんでしょうか?

デザイン的にかっこいいのでついパシャリ!

東北人の私からすれば、見慣れた山菜が出てなくて残念。

(熊野古道は採取禁止ですからねと自分に戒め)

唯一、集落に生えているタケノコしか食べられそうなものは分かりませんでした。

ヒョウという一般的に雑草と云われる草まで、美味しく食べる山形県人の目は(いや私は)卑しいのでしょうか?

これ食べられないよねーなんて、いつもチェックです。

そんなこんな考えながら登り切ると

もうこれ以上登らなくて良いんだー。

あとは下るだけだーという本日の最高地点まで来ました。

ひたすら下りです。

木漏れ日が心地いい

林が開けると暑いくらいです。

ゴールデンウィークにこの暑さですからね。夏はこの道歩くの無理なんじゃねーってな感じです。

いやーそれにしても、周りが全て絶景に囲まれて、目が馬鹿になります

迂回路を通ります。何時かの水害で登山道が所々修復されていません。

何王子か忘れました

あー熊野まであと少し?だなーと覗き込んでいます。

車道歩きが多くなってきました。

発心門王子からは全然雰囲気が違います。

明るくて、アスファルトで登山道という雰囲気は全くありません。

苔や昔ながらの暮らしの風景やのどかさが抜群に感じられます。

なるほど、熊野古道は女性に人気があるというのは、この発心門王子から熊野本宮大社までの道のりのことなんですね。

この道なら、水とジョギングシューズさえあれば歩けるわ!

すんごい雰囲気がノスタルジックで良いですね。まるで昭和の匂いが所々感じられます

友人は出ている水を全部飲んできていました、たいして美味しくはないなーと言っていました。

俺は全然飲めない。ピロリー菌が怖くて。

ここで一服させていただき、行動食で腹つなぎです。

このままでは、根っこが生えて居着いてしまいそうなので、後ろ髪を惹かれながら立ち上がります。

おっ?なんかラムネって書いてあります

友人のラムネ好きから言わせれば、東北のラムネより薄いなーとのことでした。

私は30年ぶりぐらいに飲んだんで、全然味の違いなどはわかりませんでした。

このような集落を見ながら歩き続けます

茶畑かな?無人販売所で、無農薬で育てた茶の葉っぱが売られていました

しばらく車道が続きます

右見たり左見たり、キョロキョロしながら歩き続けます

井戸もあったりして

何時かこの果無集落も見てみたいなー

ちょっと振り返ってみたりして

いやー、結構な観光客の数になってきました。

発心門王子までは一日に出会う人は1人か2人だったのですが、急に何十人もいて、ごちゃごちゃしている感じになってきました。

もはや、後ろから軽装で歩いてくる人たちの迷惑にならないように、止まっては人をやり過ごしながら進んでいきます。

道も、徐々に発心門王子からは熊野大社に向かって道幅が広くなり、近づいてきたなという雰囲気を醸し出しています。

あーいい空気!

いい山だー。そして少し寄り道をして大斎原を見に展望台に行きます。

見えたー!!

この度のゴール地点、大斎原です。

今まで歩いてきた距離を考えれば、あそこまであと少し

あと数百メートルで熊野に到着です

いやー、ほぼ到着です

 

 

やりました。 何とか歩ききることができて友人と喜びあいます。

 

その4に続く