アンプを作ろう6CA7(EL34) (C)JJ0WAJ All RIghts Reserved | Kouji Okafujiのブログ

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EL34三極接続パラ・シングル(設計編)



EL34(6CA7)のパラ・シングル・モノラルです。初段は6SL7のSRPPです。 
各部電圧は、バイアスを-27Vに調整したときの、実測値(一時間通電の後)を入れてあります。 
水魚堂さんのBSchを使って入力しています。

JJ EL34 
設計のポイントは以下のとおり

  1. JJスロバキヤのEL34が安く買えた
  2. JJ EL34 
    1本税込み1500円で、気持ち高めだけれども6本まとめて買えたので、これでプッシュプルをと思ったけれど、パラ・シングルにして様子を見ることにしました。 
    ちなみに、EL34は、日本では6CA7という呼び名で、松下やNECも作っていてポピュラーな球です。よって、うまく作った他人のアンプを聴いたりすると、「自分もこういうの作りたい」と思うことが、これまでによくありました。

  3. 出力トランス(ULタップなし)の都合がついた
  4. TU-873 OPT 
    TU-873から外したトランスを使うことにしました。 
    これでおわかりの方が多かったとおもいますが、TU-873は300Bなので、出力トランスに、UL接続のためのタップがありません。必然的に「三極接続」になりました。

  5. 初段はSRPPかパラレルか?

  6. ここが勘所で、最初最小段数狙い(早口言葉?)で6SL7のパラレルを考えましたが、TU-898の初段の設計(回路図)が、実にみごとだったので、SRPPを一度作ってみることにしました。これだと300B vs EL34の比較ができ、作る意味があります。 
    ただし、SRPPだと6SL7のプレート・ヒータ電圧差の定格を守るためのバイアス(カサ上げ)をどこかから取ってくるのが課題になります。

  7. 自己バイアスか固定バイアスか?

  8. あれこれ考えているうちに、2本(パラ)だとカソード抵抗が巨大になるので、固定バイアスにしました。 
    ところが、OPTの定格がわからないので(測るか?)Ipの計測用に結局1Ωをカソ-ドに入れました。これで球の選別に使えるかも?? 
    これに限らず、計算しても抵抗のあるなしで適当なのを入れるので、最後実測調整になるとおもいます。
でした。 
まずは部品集めですが、一番お金の無い2月なので、電源トランス以外はあり合せで済ませました。 
まったくの衝動で作った50BM8シングルの経験から、以下のとおりとしました。

  1. <構成品>片チャンネル一台分 
  2. 部品名 大体の値段入手先
    JJスロバキヤ EL341500円×2やふおく
    JANフィリップス 6SL71000円やふおく
    ケース5000円小坂井
    電源トランス8000円ノグチ
    チョークトランス3000円ノグチ
    出力トランス不明TU-873から取り外し
    電解コンデンサー新規が2千円くらいジャンク、小坂井
    抵抗、ボリューム他全部で4千円くらいクニ産業と小坂井
    GTソケット240円×3やふおく
    ネジ類千円くらい東急ハンズ
    新規合計約2万8千円ただしモノラル

  3. 電源トランスは、ひとつ大きめの新品

  4. 電源は、音を聞いてからカットアンドトライがあるので、50BM8シングルの時のように、臭い思いをしないように、ノグチのPMC-170Mに、ちゃんとPMC-518のチョークコイルを、秋葉原ノグチから新品で買うことにしました。

    NOGUCHI 
    C電源が取れる70Vの端子が出ているので、これを使いました。

  5. ダイオード整流

  6. 出力管より整流管のほうが高いというのは困り者なので、またまたダイオード整流です。

  7. ボンネットつきケース
  8. NOGUCHI 
    5千円のリードのケースが大須小坂井にあったので、これにしました。このおかげで、以下の危ない電解コンデンサーをまた使うことができます。

  9. 耐圧1.5倍の容量の大きすぎ電解コンデンサー

  10. 耐圧200V、470μFという中途半端なスプラグの電解コンデンサーが、残り6個あるので、これを消化することにしました。一応ブリーズバルブらしきものがあるし、ケースにボンネットがあるので、酷いことにはならないとおもいます。 
    実は、50BM8シングルで4個使っていて、280VDCにも耐えている(熱くならない)ので、MIL表記かなんかで、1.5倍までいけるのではないかとおもいます。 
    問題は整流の一発目には大きすぎて、突入電流でヒューズが飛ぶくらいだとおもいます。 
    上記回路図の使い方により、耐電圧の低い電解コンデンサーが利用できるのですが、実はこれ、前回の50BM8シングルを見た毛唐から、メールで今回のような「本来の使い方」というのを教えてもらいました。何KVの回路でも使えるように、わかりやすい200Vなのだそうで、一発で高い電圧に耐える高価なコンデンサーを尊ぶのは日本人くらいだそうです。日本はまだまだ抵抗が高いから??

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平成14年3月15日 de jp3exe ex je2egz