頼朝との関わりも書きたいのですが、まとまってないのでおいおい。
今回は、重衡と女性たちについてです。
重衡と関わりの強い女性は、『平家物語』において3人登場します。
内裏女房(妾・平親範の娘)
千手前(妾・手越の長者の娘)
大納言佐(正室・藤原輔子)
です。
内裏女房≠大納言佐です。
彼女たち、重衡の死を聞いて『平家物語』内では全員出家します。
(千手前は出家ではなく、恋慕していた重衡の死に気を病んで死んでしまったともありますが、『平家物語』では出家したとなっています)
重衡の死を哀れんで。
重衡を弔うために出家をするのです。
なぜでしょうか。
女性たちが出家し、供養する姿を描くことこそ、
物語上で重衡を救済することに繋がるからです。
これは『平家物語』における重衡の研究では数十年も前から言われてきた定説です。
ここでは割愛しますが、さまざまな裏付けによったものなので、覆ることはないと思います。
重衡供養のために描かれた女性たちを、次回から見ていきます。