「右と左」 | 日本大通り法律事務所のブログ

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横浜の日本大通(関内)にある「日本大通り法律事務所」http://www.jp-odr.gr.jp/のブログです。

 日曜日の昼すぎ、事務所で仕事をすることになって、しぶしぶ東横線の電車に乗った時のことである。

 ようやく空いた座席に座ってあたりを見回してみると、やはりこの時間帯は小さい子を連れた親子連れが多い。

 「次は綱島、綱島。左側のドアが開きます。」とアナウンスが流れた時、私の前で、お父さんのズボンを左手で捕まりながら、お父さんの方を向いて立っていた5歳くらいの男の子が、お父さんに「左ってどっち?」と尋ねた。

 お父さんが、「こっちだよ」と左手でドアの方を指すと、男の子は右手人差し指で、「こっちが左なの?」とそのドアを指した。「そうだよ」とお父さんが答えると、男の子は、自分の右手をチラッと見てから、もう一度「左ってどっち?」と尋ねた。「だから、こっちだよ!」お父さんの回答は変わらない。そのまま男の子は黙ってしまった。

 この子の頭のなかは、いままで自分が「右」手で学習した「右」と、たった今自分の「右」手が指している「左」の整理で一杯なんだろう。

 幼いときに必ずぶちあたる「右と左」の問題である。 頑張れっ!