こんにちは。

 

世間を賑わせてから久しくなりますが、この事件から私が思うことを書いていきたいと思います。

まず、今回のビックモーターがやった、お客さんの車への器物損壊、保険金の不正請求、会社内でのパワハラ問題、市町村の管理する植物への除草剤の散布等々、他にも無理やり金利の高いローンを組ませるなど言語道断なことであり私は決してこの会社のやったことを庇うつもりも肯定することもありません。

 

またこれを機に問題が広がっている中古車業界と保険業界の癒着について徹底的に膿を出してほしいと思います。

皆さんもたぶん中古車を扱っているところは大なり小なりやっているのではと不審に思っていると思っています。

 

私も中古車を今年買ったのですが、そこも5本の指に入る大手でしたが今のところ入ってはいないみたいです。

それでも、後日ディーラーに点検に持って行ったときに整備の方が首を傾げるようなことがありましたし、そこの担当者がいろいろ手違いが多いので大変な目に会いましたが。(あまり細かく書くと特定されそうなので書きませんが)

それでも私がずっと乗りたかった車ですので我慢してそこで購入しました。(中古車は一点物なので)

ただ、自動車保険や自動車ローンは今までの付き合いのあるところでやってます。

 

すっかり前置きが長くなりましたが、このように不正な手段を使ってでも利益を得ようとする企業が後を絶たない理由の一つとして、日本って会社を経営して利益を出すのが本当に難しい国だなと思うのです。

特に中小零細企業ほど難しいですよね。

 

なぜなら安売り競争をすると絶対的に大資本が有利だし、日本はいろいろ規制が多いのでいろんなアイデアがあってもなかなか思うような事業が難しいですよね。

それに許認可が必要な事業だと人間のやることなのでどうしても利権などが絡んできますよね。

 

これだけでも大変なのに、人を雇うとまず支払う給与の倍ぐらい人件費がかかります。

高い高い社会保険料や、雇用保険料なんかも会社が半分負担しますからね。

だから、経営者は職員一人当たりの効率を上げようとなるべくいろいろ仕事をやってもらおうとしますが来年の4月からはさらに労働基準法が強化され、残業時間の超過は罰則まで課すとのこと。

 

職員一人雇うためには、給与3倍の売上でトントン(今ではもっと上がってるかも)利益を出すにはそれ以上の売り上げがないと会社には儲けが残りません。

しかも、現在は燃料・資材の高騰、水道光熱費の高騰です。

 

そして業績が悪くなってもアメリカのように解雇できない・値上げをなかなか許容しない国民性など、本当に難しいと思います。

 

このような事情があり、経営者としては人件費を固定費として考えて削減したくなる気持ちもよくわかるのです。

 

消費税も予定納税っていう制度で前年の売上に対して課すから、もし売り上げが前年から下がったとしても納期までに必ず納めなければなりません。

もちろん売り上げが下がった場合は還付が発生しますので決算申告後には戻りますが、資金繰りに与える影響は計り知れません。

だから、消費税が世の中の民間企業に与える影響がいかに高いかよくわかると思います。

そんな消費税を20%まで上げるとかもはや正気の沙汰ではないのです。

 

だから余程のことがない限り今の日本社会で急成長を遂げる会社は現れないと思います。

今回のビックモーターのように、急成長の裏には法律を冒して無理やり成長というより膨張した結果のツケが今来ているのでしょう。

 

日本人が平和ボケして政治に関心を持たない限り、これからもどんどん日本社会は悪化していくと思います。

また、雇われる側も自分がどれだけ会社に貢献できているかをしっかりと認識している人材でないと、給与が上がらないばかりか仕事も失う時代になると思います。

 

今回もお付き合いいただきありがとうございました。