言葉は辛らつでも、心は温かい。

優しく、強く、懐に入れた者を徹底的に守ろうとする。

美人で可愛く、情の深い阿絮。

 

 

ただ・・・そんな、天使か菩薩か聖母マリアのような彼ですが、

天窗時代の阿絮がどうもわかりません。

 

 

 

四季山荘を守るため、晋王に仕え、81人全ての仲間を率いて

殺人集団「天窗」を作る。

 

晋王の寵愛を受け、命令とあれば、女子供も容赦なく殺す

冷酷無比なキラーとなる。

 

でも、四季山荘を絶やさないために、晋王の配下に入ったにも拘わらず、

81人いた門弟は、「十数年の間」に全員殺されてしまう。

 

最後の最後は、師匠の息子である秦九霄を死なせ、

その許嫁も、そうとは知らずに死なせてしまい、

絶望した阿絮は、自身に七竅三秋釘を打つ。

 

そして放浪の旅に出、死後に地獄で味わう苦痛を軽減するために、

善行を施そうとする。

 

 

 

・・・のですが、

簡単に抜け出せない組織とはいえ、

 

 

 

何故、最後の一人になるまで、

10年以上も晋王のもとに留まったの??

 

 

 

キラーとして、

「無実の人物・無垢な女性や、子供にまで手をかけるなど、不本意な殺人を続ける」

のは、命令だからまだ仕方ないとして

 

 

「阿絮を慕い、敬い、信じてついてきた門弟全員が

死んでいく様子を見届けた」

(最後の一人、畢長風には釘を打ちますが)

 

 

 

のは何故だろう、と、考えてしまいます。

10年は長いです。80人はすごい数です。

半分くらい失ったところで、何か策を練ろうと考えなかったのでしょうか?

 

 ・心が死んでいたので、何も考えられなくなっていた

 ・ユンシンや北淵達も晋王の元を去り、一人残された彼が哀れだった

 ・去ったところで、四季山荘を守れない(七竅三秋釘の問題もある?)

 

あと、

 

 ・晋王に身体だけでなく、心もささげ、心身ともに虜になって・・・

  性の奴隷となって、正常な判断が出来なくなっていた

 (自分で言いながら想像するのはキツイ)

 

 

 

心を殺し続けているうちに、

気が付いたら取り返しのつかない状態になっていた、のでしょうか。

武侠の世界では、殺したり殺されたりは日常茶飯事ですし。

 

 

 

 

以前、阿絮の中の人が言われていたことですが、
脚本家か監督かディレクターさんか演技指導の方に
(←どこまでもいい加減な私)

 


周子舒というキャラは、

透明なレイヤー2000枚を重ねたグレー

と言われた。演じるのがとても難しかった」



これは、天窗時代の阿絮と重なる感じがするのです。

純粋で、情が深く、透明な心がベースにあり、

「心を殺し続ける」「意に反しても殺人を続ける」「晋王の元を離れられない」

という曇った部分を併せ持つ。
 

 

あと、阿絮自身、「本当は逃げてばかりの臆病者」

と老温に語っています。

この部分も、意味がありそうです。

 

 

 

 

しかし、レイヤー1万枚となると、ダークグレー??

 

 

 

・・・頭が悪いので、これ以上は考えないことにします。

 

それにしても、このような複雑なキャラ設定をされる脚本家さん、

本当に天才的です!