わたし、「何か」になりたかった。
会社員とか、結婚してる人とか、お母さんとか、〇〇職人とか…
世間から見て、攻撃されない肩書きが欲しかったんだと思う。
(世間て、わたしにとって、敵だったんだね)
でもね、それって、自分じゃない雛型に自分を当てはめるようなものだから、まったく無理なわけで。
だから、自分をなにかにしようとするのをやめたの。
そしたら、とっても楽になった。
わたしは、何者でもないんだ~
てことは、何にでもなれるんだ~
ってね。
でもね、わたしは、わたしがどんなものか、わからなかった。
こうだったらいいな、と思うけど、はっきりしなかった。
何にでもなれるけど、自分にもわからなきゃ、形になりようがないんだ。
わたしは、わたしが何なのか、ほんとにわからなかったんだよね。
でもね、それをはっきりと見せつけられたのが、先日の響きのワークショップだった。
ボウルと一緒に歌うのはいつものこと。
わたしにとっては、特別なことではない。
でも、このワークショップに参加したのは、一緒に奏でる仲間が欲しかったから。
だって、いつも一人なんだもん。
何人かで演ったら、掛け合いとかできるし、楽しいし。
それに、いつもは音量を気にして、思いっきり音を出せてなかったから。
なので、思いっきり、演ってみた。
ボウルの響きを体に感じて、声を出す。
ボウルのエネルギーを声にする感じ。
ボウルの響きと声が、互いを広げていく。
恍惚と、冷静が共存している中、自分の生命が生き生きと喜んでいるのがわかった。
とっても幸せだった。
すっごく楽しかった。
これが、わたしだと、わかった。
…そういうこと。
ただ、それだけのことだった。
この実感、体感がわたしを納得させたんだ。
うすうす感じてて、気付かないふりしてたけど。
もう、逃げられない
もう、隠せない
自分のすがたから
やっぱり怖いよ~、自分と向き合うのは。
でも、そうなんだもん、しょうがない。
わたしが人間で女性であるのと同じように(もちろん性としてシンガーであるのと同じように)、クリスタルボウルシンガーなんだと。
クリスタルボウルの演奏家やヒーラー、シンガーでボウルも演奏する人は何人もいるけど、クリスタルボウルシンガーと呼べるのは、アシャーナさんくらいしか、思い浮かばない。
でも、これから増えていくんだろうなあ。
そして、当たり前になってくんだ。
なんか、うれしい。
余談なんだけど…
わたし、アン・マキャフリィが好きで、特にパーンの竜騎士シリーズがお気に入りなのだけど、マキャフリィの「クリスタルシンガー」という作品にも憧れてたんだ。
ヒロインは絶対音感持ってて、自分の声とクリスタル鉱山のクリスタルを共鳴させて、クリスタルを切り出す、その時の恍惚感、至福感。
それに、「クリスタルシンガー」って響きがいい!
クリスタルボウルシンガーを略してクリスタルシンガーって言っちゃったりして♪
(…ははは、バカだね~)
でも、クリスタルシンガーには記憶力がなくなっていったり、危険な職場だったりとリスクがあるけど、クリスタルボウルシンガーには何のリスクもないよ♪
歌い放題~♪
クリスタルボウルシンガー、おすすめですよ~♪