第10回:お勧めのパワースポット・聖地のご紹介:「比叡山」日本仏教の母胎の聖山 | 上祐史浩

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お勧めのパワースポット・聖地のご紹介第10回

比叡山:日本仏教の母胎の聖山

 


 お勧めのパワースポット・聖地の第10回は「比叡山」です。京都から滋賀にかけて横たわる比叡山は、伝教大師最澄を開祖とする名高い「比叡山天台宗」の総本山です。

 

 開山以来多くの傑出した僧侶や仏教宗派の開祖を輩出したために、日本仏教の母胎とも言われる一大聖地です

 

 それではまず、①比叡山に関する文献からそのご紹介をし、その後に、②2015年3月21日に私たちが実際に行ってきた比叡山のレポートをご紹介します。

 そして、最後に、③比叡山を含めたひかりの輪のパワースポット・聖地巡りの思想や、聖地巡りの際に行うと心身の健康に良いヨーガ歩行瞑想に関する記事をリンクしてご紹介します。


 

 

 

 

文献からの比叡山のご紹介

 

■比叡山:延暦寺 ――最澄が創建した日本仏教の母体

 比叡山は、京都側、琵琶湖側の双方において、ちょうど比叡山を正面に拝する山麓から、縄文時代の遺跡が発掘されたことから、縄文時代からの神山であったと思われる山です。東に日本最大の湖・琵琶湖を望み、西には古都京都を見晴らす位置にあり、太古の樹海に抱かれ、都人に「都の不二」と詠まれた秀麗な山容です。

 比叡山には「延暦寺」という堂塔はなく、標高848mの比叡山そのものが延暦寺を表しています。伝教大師最澄(767-822年)は、日本の国の安泰と、国民の幸福を祈り、日本人に合った仏教として平安時代初期、天台宗を比叡山に開かれました。

 その教えの根本をなすものは、『個々が思いやりの心をもって一隅を照らす人になる』すなわち、一人ひとりが相手の立場に立って考え、自分のできることを精一杯行うことが、周りがよくなっていくことにつながるという教えです。

 比叡山は、弘法大師空海の高野山と並び称されて、きわめて豊かな歴史を持ちます。
 比叡山からは、その歴史の中で多くの高僧・名僧が生まれました。最澄自身だけでなく、慈覚大師円仁をはじめ、智証大師円珍、慈恵大師・元三大師良源、恵心僧都源信、徳川幕府に仕えた天海大僧正などが生まれています。
 また、平安末から鎌倉時代にかけて、臨済宗・栄西、曹洞宗・道元、浄土宗・法然、浄土真宗・親鸞、日蓮宗・日蓮など、各宗の祖師は、すべて比叡山で修行をされました。まさに日本仏教の母体、日本仏教発祥の聖地といえましょう。
 そして、近年でも千日回峰行満行となった僧が存在し、1200年経った現在も、千古の伝統を誇る修行や法要が行われ続けています。
 延暦寺は3つのエリアに分けられますが、ひかりの輪の聖地巡りでは、東塔と西塔の2つのエリアを巡りました。

◎東塔
 延暦寺発祥の地です。総本山・根本中堂(国宝)があり、秘仏・薬師如来(最澄作)の宝前に、1200年間その灯明が守り継がれている「不滅の法灯」があります。大講堂には各祖師像が安置されています。

◎西塔
 美しい木立と静寂な空気につつまれた場所です。最澄御廟である浄土院(最澄作 阿弥陀如来)、釈迦堂(最澄作 釈迦如来)、常行堂・法華堂などがあります。

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●比叡山参拝レポート:2015年3月21日

 

(※同行したスタッフのレポートです)

 比叡山は、縄文時代からの神山であったと思われる山です。東に琵琶湖を望み、西に古都京都を見晴らす位置にあり、太古の樹海に抱かれ、都人に「都の不二」と詠まれた秀麗な山容です。

 伝教大師最澄は、国の安泰と国民の幸福を祈り、日本人に合った仏教として比叡山で天台宗を開きました。比叡山は、弘法大師空海の高野山と並び称されて、きわめて豊かな歴史を持ちます。



    参道には仏教に関連した物語がたくさん紹介されています

 比叡山からは、多くの高僧・名僧が生まれました。最澄のみならず、慈覚大師円仁をはじめ、智証大師円珍、慈恵大師・元三大師良源、恵心僧都源信、徳川幕府に仕えた天海大僧正など。

 また、平安末から鎌倉時代にかけては、臨済宗・栄西、曹洞宗・道元、浄土宗・法然、浄土真宗・親鸞、日蓮宗・日蓮など、各宗の祖師は、すべて比叡山で修行をされました。



 

  こうして、まさに日本仏教の母胎、日本仏教発祥の聖地といえます。

 そして、まず比叡山の「西塔地区」を参拝しました。



 

  静寂なたたずまいと、どこからともなく香る木々の匂い。

 



 浄土院、釈迦堂、常行堂・法華堂などがあり、参拝しました。



             釈迦堂です

 

 

 

 



             法華堂です

 

次に向かったのが、比叡山の中でも最も神聖な場所の一つとされる開祖伝教大師最澄の御廟(浄土院)です。



              浄土院です



            仏教の象徴の法輪

 


 


            まだ雪が!


 浄土院の後は、いよいよ延暦寺発祥の地である東塔地区へ向かいました。そこには、総本山・根本中堂(国宝)があり、秘仏・薬師如来(最澄作)の宝前に、1200年間その灯明が守り継がれている「不滅の法灯」が安置されています。

 


 



 


 

残念ながら根本中堂を含めてお堂の中は撮影禁止ですが、根本中堂は、漆黒の大宇宙のような深さの中に、衆生済度の慈悲心が満ちたような空間でした。襟を正したくなるような重厚さです。他に類を見ない素晴らしい空間です。

世情不安定だった時代の僧侶たちの祈りにも思いを馳せました。くしくも地下鉄サリン事件20年忌を迎えたばかりのこの日、それぞれのお寺で、慰霊の祈りを捧げさせていただきました。

 

●参考情報 ※ご参考になれば

 

ひかりの輪のHPのパワースポット・聖地巡りコーナー

 ひかりの輪のパワースポット・聖地巡りに関する様々な情報が掲載されています。その思想、過去の訪問地、上祐代表の聖地巡りに関する講義などです。

 

 

 

ひかりの輪の聖地巡りの意味合い

 

 


ひかりの輪の聖地巡りの予定

 

 


聖地巡りに関する上祐代表の講義動画

 

 

自然の中で行うと心身の健康によいヨーガ歩行瞑想の解説

 

 

 

●お勧めの聖地のご紹介

 

■お勧めの聖地のご紹介

 これまでひかりの輪で訪れてきた多数の聖地の中から、特にお勧めするところを厳選して、ご紹介しています(ひかりの輪公式サイトへ)。

 

■聖地巡りレポート

 ひかりの輪で巡ってきた数多くの聖地を、美しい写真をつけてレポートした記事です(ひかりの輪副代表・水野愛子のブログへ)。