セミの鳴き声をララバイに、鳥のさえずりを目覚ましに。

あっ、それからガチョウさんも忘れてはいけなかった。

 

大自然の中にいる心地よさ、人工の快適さではなく、自然の気持ちよさ。

長い間、先進文明の中で生きている私たちに自然の素晴らしさを思い出させてくれる一晩でした。

 

そんな一晩が明け、私たちの一周旅行の3日目が始まりました。

 

時差がまだあるのか、夫は日の出の前に起き、付近を散歩して来たらしい。6時前は気温もまだ高くなく、海をバックグラウンドとした日の出も見れたようでとても満足そうでした。

 

前日「麵包與超克力倉庫」で買ったホームメイドのパン、冷蔵庫の中に用意されてあったおもてなしの果物と手作りヨーグルト、手作りアップルジャム。

卵をゆで、コーヒーを入れ、妹と二人で朝食の準備。簡単な朝食の出来上がりです。

 

 

 

コーヒーを片手に歩いていると、手作りカバーが付いているノートを発見。

ゲストのメッセージ用でした。

中をパラパラめくってみると、いろんな宿泊客のいろんな思いが綴られています。

民宿のささやかな心配りに暖かさを感じます。

 

 

あと一晩はここでゆっくりしたいという思いを心にしまいながら、荷物を片付け、

優しい管理人さんにお礼と別れを告げ、「三間屋」を後にしました。

 

今日の目的地は、アウトドアが大好きな夫がずっと楽しみにしていた「太魯閣國家公園」。

 

三日目:台東県長濱鄉ー花蓮県太魯閣

 

北回帰線を通り、さらに続く綺麗な海岸線を右手に見ながら、花蓮に向けて車を走らせ、本格的に山の中に入ります。

 

 

 

 

 

平地の海岸線も美しかったのですが、山道も言葉にはできない感動がありました。

何よりも、神の創られたこの雄大な自然から神の壮大さを目の前にし、自分がいかに微々たるものか、再認識しました。

 

そして、「こんな微々たる私たちを神は愛してくれている」という思いが感動を呼び起こす。山道のカーブを回るたびに見えてくる山の絶壁に「わぁ〜、神はすごい!」という言葉以外出ませんでした。

 

出発の頃は快晴だった天気も、山の上に登るに連れ、雲行きが怪しくなって来る。

 

 

 

「沙卡噹步道」についた頃は、雨もパラパラと降り始めました。

 

歩道の入り口は、駐車場から赤い橋を渡って、階段を降りたところにあります。

 

 

 

 

心配した雨も、幸いそれ以上激しくなることなく、1.5kmの歩道を歩くにはちょうどいい曇りの天気。いざ出発!

 

 

 

「沙卡噹步道」は日本時代末期に水力発電のために作られた歩道で、後になって、観光客が増えた後、修復されて今の歩道となったものです。

 

 

 

途中いろんな箇所で「立ち止まり禁止。落石注意」のサインをよく見かけます。

実際「今地震がきて、落石で戻れなくなったらどうしよう」といった心配を振り払り、

安全を祈りながらのハイキングでした。

 

 

 

日差しもないので、楽チンかと思いきや、やはり汗びしょびしょになる始末。

折り返し地点までの1.5kmも思ったより距離を感じました。

 

 

 

やっと、折り返し地点に着いて、さて戻ろうか!と元気を取り戻した私。

ところが、夫にはまだ物足りなかったのか、末っ子と一緒にさらに奥に進みます。

もちろん、私と上の息子二人は折り返してきましたよ。

 

 

 

ちなみに、この歩道を妊娠7ヶ月の妹がほぼ完歩したことも記録しておくべき事です。

(途中で陣痛が起きないかとハラハラしたことは知らせていません。)

「彼女ができるのなら、私にだってぇ!」と自分を励ましてたのも事実です。

 

 

 

雄大な自然に感動、感嘆し、危険を恐れつつ、視野から消えて行く子供達の安否に不安を感じ、妹の切迫早産を心配し、所々で高所恐怖症と闘いながら、複雑な気持ちでハイクした1.5kmは実際より長く感じました。でも、完歩した後の爽快感は例えようがありません。そう、汗びしょびしょで汗臭いのにも関わらず、です。

 

 

無事車に戻ることができ(神様、ありがと〜う!!!)、

この日の宿泊先である「晶英ホテル」へ向かいました。

夫と子供達は、バイキングでの夕食後、夜11時まで開いているプールへ。

 

 

 

私は、プールサイドで読書。(のはずが、うたた寝してしまいました…)

 

 

こんなんで、三日目も充実した一日となりました。