W杯ブラジル大会の日本代表で、J1C大阪に所属するFW柿谷曜一朗(24)がスイス1部リーグ・バーゼルへの移籍が濃厚となっていることが2日、分かった。
関係者によると、バーゼルから正式な獲得オファーが届いており、移籍を視野に交渉を進めているという。1日に大阪市内で自主トレに参加した後に日本を発ち、既に現地入りしているとみられ、合意に向けた最終調整を進めている。
柿谷はW杯から帰国後、チームからオフを与えられているが、当初3日に予定されていたチーム合流が4日に先送りされた。
柿谷はC大阪の下部組織出身で、06年にクラブ史上最年少の16歳でトップチーム昇格を果たした。イングランドプレミアリーグ・マンチェスター・ユナイテッドの日本代表FW香川真司は同期入団。昨季はリーグ3位となる自己最多の21得点を挙げた。昨年7月の東アジア杯で日本代表に初選出され、W杯では1次リーグ2試合に出場したが、ノーゴールに終わった。
先月28日にオフを返上して大阪市内で自主トレを行った際には、今後の動向について「まだ全然(決まっていない)」と話していたが、交渉は着実に進んでいた。
「一度は海外でやってみたい」と話していたこともある柿谷だが、4歳から育ったクラブに対しては深い愛着を抱いている。常々「タイトルを取りたい」と話しており、昨オフにはイタリア1部リーグ(セリエA)のフィオレンティナから正式オファーが届いたが、「C大阪からW杯に出たい」と残留を決断した。ただ、28歳という選手としてピークの状態で迎える18年W杯ロシア大会を見据え、悩みに悩み抜いた末の決断となった。
バーゼルは1893年に設立され、100年を超える歴史をもつ名門クラブ。リーグ優勝17回を誇り、13‐14年シーズンまで史上初のリーグ5連覇を達成した。11‐12年には欧州CL(チャンピオンズ・リーグ)でベスト16に進出。来季も出場権を得ている。06‐08年には元日本代表DF中田浩二が在籍した。W杯でアルゼンチンに延長の末敗れたスイス代表には、MFシュトッカーら3選手を送り込んでいる。また、4月12日の“大阪ダービー”G大阪戦(ヤンマー)を関係者が視察するなど、早くから柿谷へ興味を示していた。
自身のさらなる成長によって日本を高みへと導くために、桜のエースがついに、海を渡る。
