2日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・グループD第2節、CSKAモスクワ対ビクトリア・プルゼニの一戦は、3ー2でCSKAが勝利した。CSKAに所属する日本代表MF本田圭佑はフル出場。29分には技術が光る逆転弾を決めて、チームの勝利に貢献した。

CSKAの本拠地であるアレナ・ヒムキがピッチコンディションの問題で使用できず、この試合はサンクトペテルブルクでの開催となった。スタンドが閑散とする中、始まったこの試合。序盤はアウェーのプルゼニが鋭い出足を見せた。

開始4分には目の覚めるようなカウンターからペトルジェラがシュート。イグナシェビッチのクリアが中途半端になったこぼれ球が右サイドを上がっていたライトラルに渡り、フリーで右足を振り抜く。敵地で待望の先制点を奪ったプルゼニは、幸先の良いスタートを切った。

勢いに乗ったプルゼニは、強固な守備ブロックで相手の攻めを封じ、小気味良いカウンターを繰り出す。14分には左サイドからのアーリークロスにGKアキンフェエフがつられて飛び出し、コラージが決定的ヘッド。16分にもペトルジェラのスルーパスに左から飛び込んだバコシュが惜しいシュートを放つ。この2つの決定機が決まっていたら、その後の展開も大きく変わっていただろう。

開始15分間はプルゼニにいいようにやられていたCSKA。慣れないスタジアムのピッチ状態にも苦しんでいたのだろうが、19分のワンチャンスからの同点弾で息を吹き返す。左サイドに開いたムサがドリブルで突進し、中央に走りこんだトシッチがラストパス。彼がDFとGKのギャップを突いて決めたゴールが、チームに大きな活力を与えた。

この一撃で落ち着きを取り戻したCSKAは、本来の流れるようなパスワークを見せ始める。本田もボールタッチの回数が増え、得点の予感を漂わせるようになった。そして29分、ツーバー トシッチとボールが渡り、トシッチが相手DFを引きつけて、左から飛び出した本田にスルーパスを送る。本田がGKの位置をしっかりと見ながら、左足アウトで技ありの逆転弾をゲット。理想的な攻撃パターンから試合をひっくり返した。

ここから先のCSKAは、序盤の劣勢が嘘のように一方的に主導権を握った。リズミカルなパス回しから分厚い攻めを繰り出し、相手の守備ブロックを脅かす。前半は2ー1で終了したが、CSKAにしてみればもっと得点を奪っていてもおかしくない展開だった。

CL16強入りに望みをつなぐためにも勝ち点がほしいプルゼニが巻き返しを図ってくると見られた後半。案の定、彼らは前半以上に前がかりになり、貪欲にゴールを狙い始めた。しかし、CSKAの自陣に人数を割いた守りの前に、思うように決定機をつくれない。

一方のCSKAも攻撃に停滞感が漂い、ゴール前への侵入回数が前半より減少。両者ともに苛立ちの募る展開が20分以上続いた。

プルゼニはこう着状態を打開すべく、70分にコヴァリクを下げてテツルを投入。1トップから2トップにシステムを変更して前線を厚くしたが、リズムを劇的に変えるには至らない。

CSKAは焦る相手を横目に、徐々にリードを守りきるセーフティーな戦い方へシフトしていった。そんな時間帯の78分、プルゼニに痛すぎるミスが出た。ムサからトシッチへの縦パスを確実に処理しようとしたジェズニクが出したバックパスをGKコザーチクがまさかのコントロールミス。右足の裏でトラップしようとしたが、守護神の足の裏にボールが当たることはなく、そのままゴールに入った。CSKAはラッキーな3点目で、ほぼ勝利を確実にした。

試合はこのまま終わるかと思われたが、後半アディショナルタイムにCSKA守護神アキンフェエフのミスが出て、プルゼニのバコシュが2点目をゲット。最後にプルゼニが一矢報いたが、試合は3ー2でCSKAが何とか勝ちきる格好となった。CSKAにとっては大きな1勝だが、攻守両面でミスが目立ち、決勝トーナメント進出への道はまだまだ険しそうだ。


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