ロシアリーグ・CSKAモスクワの日本代表MF本田圭佑(27)は6日、成田発の航空機でモスクワに出発した。セリエA・ACミランへの来年1月までの移籍で個人合意している本田だが、CSKA側が移籍金を減額して今夏の退団を容認する意思を持っていることが判明。早ければ13日のロシア・スーパー杯、ゼニト戦後の来週初めにも、正式に「ACミラン本田」が決定する可能性が出てきた。
黒のベスト、新調した焦げ茶のキャリーケースを手に、本田はファンからの握手やサインの求めに応じながら出国ゲートをくぐった。空港側の厳重な取材規制で言葉は発しなかったが、新天地への明るい展望を表すように、モスクワへ飛び立つ表情は穏やかだった。
「知られていないオランダのクラブから本田がやって来たとき、ミランへの移籍を想像する者はいなかった。しかし彼は今そこに近づいている」
CSKAのババエフGMが、地元メディアに交渉成立が近いことを初めて認めた。6日付イタリア紙ガゼッタ・デロ・スポルトは、ミランとCSKAのクラブ幹部が今週中に初交渉を行うと報道した。CSKAとの契約が満了する来年1月までのミラン移籍で個人合意している本田だが、クラブ間の移籍金交渉がまとまれば希望する今夏の移籍が可能になる。
そんな中、CSKAに近い代理人関係者は「CSKAに常識外れの移籍金を求める意思はない」と明言。ミランから届いた移籍金150万ユーロ(約2億円)のオファーに対し、CSKAが700万ユーロ(約9億円)に設定する移籍金額を500万ユーロ(約6億5000万円)程度まで下げ、早期退団を容認する意思を示していることが分かった。
まだ両軍の希望額に4億円以上の差があるが、昨年1月のセリエA・ラツィオとの交渉では設定額を一切変えなかっただけに、態度の変化は明らか。ガゼッタ紙は、ミランが元ブラジル代表FWロビーニョを、サントス(ブラジル)に850万ユーロ(約11億円)で売却することでほぼ合意したとも報道。オファー増額のめどが立ったことも後押しになる。
本田は、7日からひとまずCSKAの練習に合流。スルツキ監督が出場を希望するロシア・スーパー杯、ゼニト戦(13日)後の来週早々にも、「ミラン本田」が誕生する。