J2第22節 横浜C3―1栃木(3日・ニッパツ三ツ沢球技場)横浜Cの元日本代表FW三浦知良(46)が、栃木戦で昨年5月27日の鳥取戦以来となる今季初ゴールを挙げ、自身が持つ最年長得点記録を46歳4か月7日に更新した。自身の最年長出場記録も塗り替えた。2トップの一角として5月19日の北九州戦以来、7試合ぶり今季4度目の先発。試合開始16秒、左クロスを足元で受けて左足で蹴り込んだ。後半16分に交代するまで、3―1の勝利に貢献した。

 電光石火の一撃だった。試合開始16秒。カズがキックオフしたボールが戻ってきた。左クロスを中央で受け、絶妙な右足トラップで相手DFをかわした。「いい位置にトラップできたのが全て」。左足を豪快に振り抜き、ゴールネットを揺らした。約1年ぶりのカズダンスは「開始1分ですからね。まったく考えていなかった」と控えた。喜びは跳び上がってのガッツポーズで表現した。

 今季初シュート、初ゴールだった。「いいトラップができたので思い切り、迷わずシュートを打つだけだった。(以前から)打たないと入らない、と言っていたので良かった。シュートはネイマールでしたね」。ブラジル代表のエースの名前を挙げて自画自賛。コンフェデ杯決勝戦で決めたシュートの映像は何度見直したか分からない。

 結果が欲しかった。チームは4試合負けなしだが、今季6試合、合計195分間の出場にとどまっていた。7試合ぶりの先発で憂さを晴らした。後半16分に交代するまで、3―1の勝利に貢献。「練習の最初から常にトップの状態。それがあのゴールを生む。称賛されていい。いつもいい準備をしているので、いつも通りのプレーじゃないかな」。山口素弘監督(44)は絶賛したが、カズは前半終了間際に2点目のチャンスを決められず、悔しがった。

 今年20周年を迎えたJで、毎年リーグ戦に出ている唯一の選手。「20歳だった選手が40歳になって指導者の道に行っている。クラブの人もJ経験者が増えている。選手はどんどん入れ替わっても、自分が入れ替わってないのは誇りに思う」。サッカーへの情熱は20年前と変わっていない。

 目標は高い。「2点目、3点目のチャンスがあったので物足りなさはある。次も自分に厳しくやっていきたい」。W杯の舞台ブラジルは、プロ生活をスタートさせた第2の故郷。「来年あのピッチに立ちたい」というのは、懐かしさだけではない。カズは左足で「本気」だと訴えた。

 ◆開始16秒弾 カズの開始16秒での得点はV川崎時代(J1)の1996年11月6日、市原戦(市原)でマークした13秒に次ぐ自己2位のスピード。Jリーグでは2006年4月22日に広島FW佐藤がC大阪戦(広島ビ)でマークした8秒が最速。

 ◆三浦 知良(みうら・かずよし)1967年2月26日、静岡市生まれ。46歳。82年に静岡学園高(静岡)を8か月で中退して単身ブラジルへ留学し、86年にサントス(ブラジル)とプロ契約。90年に読売クラブ(現東京V)入りし、ジェノア(イタリア)、V川崎(現東京V)、クロアチア・ザグレブ(クロアチア)、京都、神戸を経て05年に横浜Cへ加入。国際Aマッチ89試合出場55得点。J1通算321試合139得点。J2通算176試合17得点。家族は妻・りさ子さん(45)と2男。177センチ、72キロ。


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写真:(スポーツ報知)