ブラジルW杯アジア最終予選B組第4戦 日本―イラク(11日・埼玉スタジアム) 日本代表FW香川真司(23)=マンチェスターU=が「本田頼み」に待ったをかけた。11日のブラジルW杯アジア最終予選イラク戦(埼玉)に向けて、ザック・ジャパンは9日、冒頭15分だけ公開の非公開練習で調整。前日のMF本田圭佑(26)=CSKAモスクワ=の「周りがオレに合わせろ」発言を受け、香川は背番号4以外の攻撃パターンの構築を掲げた。この日、来日したイラク代表のジーコ監督(59)は、日本代表監督時代に7勝2分けと得意としていた埼玉スタジアムで、日本撃破を誓った。
マンUでトップ下を張る背番号10にも主張があった。イラク戦に向けた9日の非公開練習後。前日に本田が発した「自分が最大限生きないと、周りも生きない。周りが合わせて来いと思うこともある」の発言から、本田との関係性について問われると、こう答えた。
「圭佑にボールが入ったときに、攻撃のスイッチが入っている。真ん中でのキープ、タメが作れているし、そこに入ったときに、チームとして形になっている」。本田を経由する攻撃が、ザック・ジャパンの重要な形であることを認めた上で「それだけじゃダメでもある。それ以外にも作っていく必要がある。いろんなところでチャンスが作れるようにならないといけない」とキッパリと言った。
最終予選で4得点の本田は日本の核。ただ、中盤で双璧を成す香川は「本田頼み」になるのではなく、攻撃のバラエティーを増やすことが必要だと感じていた。例えばDF長友と形成する左サイドもそうだ。「(本田とは)お互い、どこで受けてほしいとかを確認しながら、試合をしながら微調整していく。僕はペナルティーエリア内だったりで、もっと動きながらボールを受けるべき。それが自分の良さ。もっと主張して、みんなに分かってもらう必要はある」と香川は、本田を始めチームメートへ要求していく姿勢を見せた。
背番号4と10の2人の主張は、よりチームを成長させようという強い思いの表れだ。目標とするW杯優勝に向けて、香川との関係を本田は「不可欠なもの」と言う。自分が生き、本田も生きる―。香川は、イラク戦で二兎(と)も、三兎も追い求めていく。