プレシーズンツアー中のマンチェスター・ユナイテッドは8日、スウェーデンでバルセロナと対戦し、スコアレスドローに終わった一戦は、変則のPK戦の末にバルセロナが勝利を収めた。日本代表MF香川真司は後半開始から途中出場。チャンスもあったが、ゴールやアシストはなかった。

ユナイテッドはロンドン五輪帰りのGKデ・ヘア、左サイドバックのエブラが復帰。右サイドバックには5日のバレレンガ戦に続いてバレンシアが入った。前線もバレレンガ戦同様、ルーニーとウェルベックの2トップ。バルセロナの前線にはメッシとイニエスタ、アレクシスが並んだ。

開始1分としないうちにイニエスタがファーストシュートを放ったバルセロナは、序盤からポゼッションを支配。5分にはイニエスタの浮き球パスにメッシが反応し、デ・ヘアもかわしたが、トラップのボールが流れてシュートには持ち込めなかった。

対するユナイテッドは、13分に右クロスからルーニーがヘッドを放つが、枠をとらえない。19分には好調スコールズのミドルパスから、ナニがドリブルで切り込みながらの左足シュートを放ったが、これもボールはポストの横へとそれる。

バルサは23分、イニエスタとのパス交換から、メッシが鋭い左足シュートを放つが、デ・ヘアに阻まれる。メッシとイニエスタがキレのあるプレーを見せ、バルサは33分、35分と、両者のパス交換から左サイドのテジョにつないでチャンスをつくったが、いずれもネットを揺らすには至らなかった。

前半ロスタイムには、ユナイテッドにビッグチャンス。バレンシアの折り返しを受けたナニが、ペナルティーエリア内でテジョに倒され、PKを獲得する。だが、ルーニーのPKはGKバルデスに止められ、自ら押し込もうとしたシュートも枠をとらえず。絶好機を逸し、スコアレスで前半を終える。

バルセロナは後半開始から、シャビ、セスク、ピケ、ペドロ、ピントと5枚を交代。一方のユナイテッドも、ヴィディッチとルーニーに代え、キャリックと香川を投入する。すると、香川はすぐに見せ場をつくった。

49分、ウェルベックのクロスの落としを受けた香川は、ペナルティーエリア付近から狙いすました左足シュートを放つ。だが、これはピントのファインセーブに阻まれた。このプレーで得たCKの流れで、香川は左サイドの深い位置からシュート性のクロスを送ったが、ここもピントに防がれる。

64分にはバルサに絶好機。D・アウベスのスルーパスからアレクシスが、直後にはアレクシスのクロスからペドロが、それぞれシュートを放ったものの、いずれもデ・ヘアの壁は破れず。ビラノバ監督は67分、EURO2012とロンドン五輪に出場した新加入のアルバを起用した。

両チームが多くの選手を交代させた終盤、バルセロナに押し込まれたユナイテッドだったが、デ・ヘアがしっかりとした守りを見せたこともあって、失点は許さない。だが、逆にゴールを奪うこともできず、バレレンガ戦に続いて無得点のまま終了のホイッスルを迎えた。

試合は延長戦なしで3人ずつによる変則のPK戦まで行われ、ユナイテッドは1人目のナニがクロスバーに、2人目のヤングがピントに阻まれ、シャビとピケが成功させたバルサに敗れる形となった。ユナイテッドは11日、プレシーズンツアーの最終戦でハノーファーと対戦する。

写真:(SOCCER KING)