10日に行われたリーガ・エスパニョーラ第16節、世界中の注目を集めた大一番“エル・クラシコ”(伝統の一戦)は、アウエーのバルセロナがレアル・マドリーに3-1で逆転勝ちした。これによりバルセロナは1試合消化が多いものの、レアル・マドリーに勝ち点で並び、得失点差で首位に立った。
レアル・マドリーはこの日、1トップにはイグアインではなくベンゼマが入り、シャビ・アロンソの中盤の底のパートナーにはケディラではなくディアラが選ばれた。一方のバルセロナは、ビジャではなくアレクシス・サンチェスが前線に起用された。
宿敵同士によるがっぷり四つの展開が予想された試合は、思いもよらぬ形であっけなく動く。開始からわずか15秒、バルセロナのGKバルデスが何でもないパスをミスすると、ボールをプレゼントされたレアル・マドリーは、焦る相手守備陣を尻目にベンゼマがゴールを奪う。一方、バルセロナもその直後、スリップしたセルヒオ・ラモスからボールを奪ったメッシが一気にゴール前まで侵入してシュートを放つが、GKカシージャスのファインセーブに遭う。レアル・マドリーの前線からの厳しいプレッシャーに苦しむバルセロナは、ダニエウ・アウベスのポジションを上げてシステムを4-3-3から3-4-3に変更し、中盤の主導権を握りにかかる。
これに対し、レアル・マドリーはその後も厳しいディフェンスからのカウンターで相手ゴールを脅かす。だが30分、ドリブルでピッチ中央を突破したメッシのラストパスからA・サンチェスが正確なシュートを決め、バルセロナは前線の2選手の個人技で試合を振り出しに戻す。この同点弾でようやくリズムをつかんだバルセロナは、その後は中盤での数的優位を生かしてレアル・マドリーを圧倒する。
すると後半、バルセロナはやや幸運な形で逆転に成功する。53分、シャビのミドルシュートがマルセロに当たってコースが変わり、カシージャスの逆を突いてゴールに吸い込まれる。一方のレアル・マドリーは、58分にはエジルに代えてカカ、63分にはディアラに代えてケディラを相次ぎ投入する。ところが、カカがゴール前に入れたボールにフリーのクリスティアーノ・ロナウドが頭で合わせるが、シュートは枠を外れてしまう。すると直後の66分、イニエスタが中盤を突破してカウンターの起点になると、最後はアウベスの右クロスをセスクがヘディングで突き刺し、バルセロナはリードを2点に広げる。
一方、後がなくなったレアル・マドリーは終盤、カカが決定的なシュートを放つもバルデスのスーパーセーブに阻まれる。結局、その後も次々とチャンスを得たバルセロナは、相手にとどめを刺す追加点こそ奪えなかったものの、後半は自分たちのサッカーを披露して快勝した。
ハイライト動画