こんにちは!


今回は 2026年前半に見た映画  3回目



ヴィヴァルディと私  

(2025年 イタリア・フランス)


6月に鑑賞





邦題は少女漫画ふうだが、

原題は Primavera

(プリマヴェーラ・春 )


果たしてそれは何を意味するのか…


いろいろと考えさせられた映画なので

自分なりに記しておこうと思う。



★ 映画の結末には触れていませんが、

最後に感想を述べてます。




♢  ♢  ♢  ♢  ♢  ♢  ♢



18世紀初頭 イタリア・ヴェネツィアの

ピエタ慈善院(孤児院)

主人公は  チェチリア (17歳位かな)

ピエタの付属音楽院では バイオリン担当


★ ピエタ慈善院は実在し、

演奏会の評価は高かった。



チェチリアは内気で寡黙な女の子

仲間からはちょっと浮いてる。

(ここでのガールズトークがなかなか面白い♪)



親に捨てられたという事実がいつも

重くのしかかり、自分の存在価値を

見い出せないようであった。



「いつか母が迎えに来てくれる…」



そんな期待や希望は持つな!

未来の幸せだけに目を向けなさい!


と、鬼院長に釘を刺される。



つい最近 チェチリアは

ヴェネツィアの有力者 (資産家) に

見初められ、結婚が決まったのだ。

(お相手は妻に先立たれた 推定50代…  真顔 )



仲間たちほど、結婚や

裕福な生活に興味が持てないチェチリア


ただ、結婚により慈善院は

お相手から多額の寄付金を受け取れる。



仲間もそんなふうに嫁いで行った。



チェチリアたちに選択肢は無いのだ。

(キビシイ…)


*当時の欧州は、明確な階級制度があり

厳しい男性優位社会  (ほぼ男尊女卑)

ちなみに、約70年後、自由・平等・友愛 を謳う

フランス革命が 起こるべくして起こるが

革命後も 男性優位 という点では、変わらず。。



♢  ♢  ♢



ある日、

作曲家 兼 カトリックの司祭でもある

ヴィヴァルディが

ピエタ慈善院に赴任してくる。

(激しく咳き込みながらの登場! 喘息が持病だった)



ヴィヴァルディは

チェチリアのバイオリンの才能に気付き

指導し、首席奏者に抜擢する。





ヴィヴァルディの曲と

チェチリアのバイオリン演奏は 皆の心を震わす。

(演奏会用の 赤い衣装がすごく素敵だった!)



チェチリアとヴィヴァルディは

心を通わせる様になる。

(ヴィヴァルディも、たぶん孤独だった )



初めて自分の存在価値を

実感するようになり、

チェチリアの毎日は充実してきた。


表情や話し方も生き生きとしてきた。



でも…


婚約者が帰ってきたら、すぐ婚礼だ。

(ただ今、戦地に赴任中)


そうしたらピエタを去らねばならない…



「戦争はそう簡単に終わらないよ」


ヴィヴァルディは

優しくなぐさめてくれるが、



ある日突然


戦争終結の花火が ぱん、ぱん ! と

勢いよく打ち上げられる。



運命に、、時代の風潮に
抗おうと必死になる チェチリア。


果たして。。





…



エンドロールに流れる曲は

ヴィヴァルディの 「四季」  から  「春」


イタリア語では  「Primavera」

(プリマヴェーラ・なんて素敵な響き!)



この映画の原題だ。



もう二度と、他人に

人生決められてたまるかっ !


自分の人生、自分で決める !


チェチリアのそんな心の叫びが

聞こえてくるような気がした。



期待も夢も捨てた時

人は初めて自由になるのかもしれない。


目的や目標を失うと

何のために生きているのか

分からなくなるかもしれない。


自分が頼りなく、不安になるだろう。




でも、同時に すごく軽やかになり


いまを味わう

いまを生きる


そんな生き方が可能になるのかもしれない。



そうこうしているうちに

ほんとうの自分の歩むべき道が

自然と開けてくるのかもしれない。




ヴェネツィアの海風に吹かれて
魅力的なくしゃくしゃの黒髪を
初めて人目にさらす チェチリアを見て

そんなことを感じた。






〈最後に 〉


映画のチラシとタイトルで

芸術と夢を追及する感動作キラキラ だと

期待して行ったのだが、


やはりミニシアターで上映される作品に

油断は出来ない!



質の高い作品だと思う。

が、結構 エグい展開 … (わたし的に) 


冒頭にある 猫虐待シーンなども

すごく嫌だった。 

それが意味あるエピソードだとしても

知ってたら 行かなかった。

(愛猫家にはオススメしない)



ただ、そんなエグい? 作品だからこそ、

劇中で奏でられる

ヴィヴァルディの数々の楽曲が

ことさら美しく聴こえてくる。



ため息が出てくる。






*アントニオ・ヴィヴァルディは 1703年以来
バイオリン教師兼作曲家として、ピエタ院に
断続的に奉職。
30年ほどの間、公演を率いつつ
60ものコンチェルト・カンタータ・宗教歌唱曲・
オーケストラ曲などの作品を作曲した。





ここまでお読み頂き

ありがとうございました!




miha