以前は心から笑えなかった

命日が近づくと弟の事を思いだします。


統合失調症の弟がいました

彼は昨年亡くなりましたが、20年以上統合失調症でした。

中学の時に不登校になってから精神的なバランスを崩しました。

投薬治療を行なっていましたが、働く事もできず時々通所施設に通っていました。


そんな家族がいる自分達は普通じゃない、普通には生きれないんだとずっと思っていました。

どんなに楽しい事があっても、心の奥底では暗闇があって心から笑えませんでした。


普通じゃ無いことへの自己卑下が強くて、ずっと普通になりたいと思っていました。


普通のサザエさん一家の様な生き方への憧れがありました。


弟のせいにしているつもりは無かったけど、やはり弟のせいにしていたのかもしれません。


弟に少しでも良くなって貰いたくて良かれと色んな働きかけをしてみましたが、どれもダメでした。


段々諦めかけてきましたが、それでも服薬しているうちは状態が安定していたので良かったのです。

コミュニケーションは出来ましたし、話しも普通に通じました。


亡くなる数年前、自己判断で服薬を辞めてしまいました。

それから症状が一気に悪くなり、おかしな行動を取る様になりました。


重曹で顔を洗うので皮膚が炎症を起こし顔が真っ赤になりました。

本人がいいと思っている事なので、周りがアドバイスしても辞めません。

むしろ逆ギレします。

そのうち、被害妄想が酷くなり叫んだり暴れるようになって病院に入る事になってしまいました。


豹変してしまった弟はとても恐ろしく、面会に行く事も避けてしまいました。


一年以上面会に行きませんでした。
現実を見るのが怖くなり、先の見えない状況に心が打ちひしがれていたのです。


弟は亡くなりました。

突然の思いも寄らない事で、会わなかった事をとても後悔しました。

面会に行っていたら、結果は違ったのだろうか、、、、


ああでもない、こうでも無いと思い悩みました。

以前、死にたいと言われた事を思い出して、現実になってしまった事がとても悲しくてやるせなくなりました。


一体自分はどうしたら良かったんだろう、、、

今でも分かりません。

しかし、弟は人一倍真面目で完璧を目指していました。


中学校でイジメにあった時、もっと周りがサポートできる状態であれば良かったな、、、と


今更ながら残念に思います。


こんなコロナの影響により、想定外の先の見えない、いつ終わるか分からない状況ですが

想定外だからこそ、もう普通を目指さなくていいんだと思います。


今の状況が順調でなくとも、自分や周りの人への命のリスペクトと愛を忘れずに、大切に毎日を過ごせたらと想っています。