火葬当日。


集合時間は9時30分。


お義母さんも来てくれることになった。

久しぶりにメイクをした。

泣きまくって、目がパンパンだ。


準備も終わり、お義母さんが来られるまで
赤ちゃんとパパと過ごした。

 


もう一度ミルクを口に含ませてあげた。

 

これが最後。

 

なんてかわいいんだろう。

 

涙が出た。

お義母さんからついたよと連絡があった。


出発前に孝太の棺に覆いかぶさって声を上げて泣いた。
お義母さんの前だけど、我慢できるものでもなかった。


 

火葬場に到着。



火葬場の方に案内されて、

赤ちゃんと最後のお別れの時間になった。


棺の中に、

ビスコと粉ミルクをいれて、

お花も敷き詰めた。

 

もう、とっても、とってもかわいくてしょうがなかった。

 

写真を撮りたかったけど、火葬場の方に止められてしまった。


「○○ちゃん(赤ちゃん)、かわいいねぇ。

愛してるよ。

また戻ってきてね。」

赤ちゃんの火葬炉に案内された。


私「○○ちゃん(赤ちゃん)、大丈夫だよ。」


赤ちゃんにそう言って、棺を撫でた。


そして火葬炉の中に赤ちゃんが入っていった。


手を合わせながら、泣いてしまった。


赤ちゃんの体が燃やされることが

ものすごく心苦しかった。


どうか赤ちゃんが苦しみませんように。


ロビーに案内され、待つことになった。


1時間くらい経った。


火葬場の方「赤ちゃんの火葬が終わりました。」


炉前に案内された。

 

火葬炉から赤ちゃんが出てきた。


灰が外側によけられていて、

骨が中央に集められていた。


私「骨が残ってる・・・。」


胎児用の火葬炉ではなかったから、

骨も灰になってしまうのではないかと心配していたけど、

ちゃんと骨が残っていた。

 

本当に安心した。

最後に収骨をさせてもらった。

 

火葬場の方「こちらが大腿骨です。

こちらがろっ骨です。

こちらは腸骨です。

こちらが頭蓋骨になります。」

 

しっかり赤ちゃんの骨が残っていた。

よかった・・・。


普通はお箸を使うそうだが、

胎児の骨は小さくてもろいから、指で収骨した。


すべての骨を骨壺にいれた。


骨壺をもらって、火葬が終わった。


泣きながら、帰り道を歩いた。
 

 

 

 


赤ちゃんが帰ってこれるようにパパと一緒に頑張るね。


愛してるよ。