横浜美術館に 日本画家 松井冬子さんの
「松井冬子展~世界中の子と友達になれる」を
見に行っていました。
2008年にNHKで作品を見てから、(そのときのブログ )
4年経ち初めての実物。
受動と自殺
幽霊
世界中の子と友達になれる
部位
腑分
鏡面
九相図
ナルシシズム
彼方
の9章で、展示されています。
*いくつかの作品は、こちらに→ Round About 2006年
普通、日本画は花鳥風月を描くことが多いそうですが、
松井冬子さんの作品は違います。
断ち切られた想いが、情念・執着となっていく姿を
伸び続ける犬の毛に、
情念の浮遊を幽霊画に あらわされていたり、
全てを飲み込み肥大していく、
追従者は自身への自信と賞賛をあらわす
と、異型の菊の花々が描かれています。
また、横たわり臓器をみせて微笑む画。
牛・豚・鶏の肉を食べ、魚の内臓をみても
特になにも思わない方でも、
この姿に、グロテスクで不気味、拒否反応をおこすかもしれません。
それゆえ、グロテスクを好むから臓器を描くと思われるかもしれませんが
作者は、人間の肉体にある現実で事実、真実を描いている。
と解説がありました。
感情も含め人間が内包しているものを
眼をそらさずみつめ、
描いていらっしゃるんでしょう。
負の感情の果て
誰にでもこうなってしまう可能性があると想像できるから
痛みは感じても、見ていられるのではないでしょうか。
平日の昼間でしたが、結構な人でした。男性も多かったです。
期間 ~2012年3月18日(日)
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