練習に励む毎日にも、友達と笑う時間があって、思いがけず誰かを好きになることもある。『恋のゴールドメダル~僕が恋したキム・ボクジュ~』は、そんな体育大学の学生たちを描く、2016年に放送が始まった韓国ドラマです。
主人公のボクジュは重量挙げ選手、ジュニョンは水泳選手。イ・ソンギョンとナム・ジュヒョクが演じる二人は、大学で再会した小学校時代の同級生でもあります。恋の行方だけでなく、競技に向き合う日々や、仲間と過ごす時間にも目を向けたくなる設定です。
重量挙げ部のボクジュを、真ん中に
ハノル体育大学の重量挙げ部で期待を集めるキム・ボクジュ。運動に打ち込んできた彼女に、初めての恋が訪れることから物語が動いていきます。目標に向かって体を動かす日々と、自分でも扱い慣れない気持ち。その両方が同じ人の中にあるのが、素敵な出発点だなと思います。
競技に得意なことがあっても、好きな相手の前で何を話せばいいかは別の話ですよね。しっかりして見える人にも、照れたり迷ったりする時間はある。ボクジュを「期待の選手」としてだけでなく、一人の学生として知っていけそうなところに惹かれます。
舞台が体育大学なので、登場人物それぞれに取り組んでいる競技があります。ボクジュが大切にしてきたものや、練習を重ねている時間を知ることが、彼女の恋心を受け止めるうえでも支えになりそうです。競技の勝敗を予想する前に、彼女がどんな毎日を送っているのかに関心が向きます。
小学校の同級生と、体育大学で再会
水泳部のチョン・ジュニョンは、練習では好タイムを出しながら、本番では力を発揮しきれない選手。ボクジュとは大学でのトラブルをきっかけに、小学校時代のつながりを思い出していきます。
昔を知っている相手との再会には、初対面とは違う面白さがありますね。子どものころの印象が残っていても、今の相手には、自分の知らない目標や悩みがある。二人の場合は同じ大学で過ごしながらも、重量挙げと水泳という、それぞれの競技に向き合っています。
気安く話せることと、相手のことを何でも知っていることは、きっと別なのでしょう。恋愛の結論を急いで探すより、二人が今の互いをどう知っていくのかが気になります。学生同士のやり取りと、競技に取り組む姿。その両方から人物を見られるのが、この設定の楽しみです。
友達と食卓を囲む時間も、青春の一部
ボクジュのそばには、練習や寮での生活を共にする重量挙げ部の友人たちがいます。放送前にMBCが公開した写真にも、三人が同じテーブルで瓶を合わせる場面がありました。競技をする人たちの毎日に、こうした時間があるのもいいですね。
同じ目標に近い場所で頑張る仲間には、練習の大変さを分かち合えるよさがありそうです。一方で、恋や将来については、それぞれ違うことを考えているかもしれません。一緒に笑う時間があるからこそ、一人ひとりの悩みにも関心を持てる。そんなふうに友人たちも含めて読んでいきたい作品です。
タイトルには「ゴールドメダル」とありますが、学生たちの時間には、記録や結果とは違う喜びもあるはず。練習を続けること、誰かに心が動くこと、友達といつもの食卓を囲むこと。ボクジュの一日を思い浮かべると、青春という言葉が、少し身近なものに感じられます。
参考資料:TBSチャンネル公式作品紹介 / 楽天TV公式作品特集・第1話紹介。

