やりたいことができない時

「お金があれば」「時間があれば」「人脈があれば」など

環境・条件のせいにすることってありますよね

 

ある講演会で、二十数年前にはやった

バンダイの「たまごっち」というゲームの開発の裏話を聞きました

そこには「今ある環境・条件の中で、やりたいことを実現する」という

生き方のお手本が示されていたので、ご紹介しますね

 

当時、バンダイは、少子化の影響やテレビゲームの出現で

おもちゃが売れなくなり赤字に転落、

セガという会社に身売りすることが決まったそうです

しかし、一部の社員が、それを回避したいと

新しいおもちゃの開発に乗り出し

「またごっち」の企画を考えたのですが、予算がまったくない

そこで、知恵をしぼりながら、その困難を乗り越えていきます

 

まず、ゲーム・キャラクターの「デザイン」を外注できないので

時給1,000円でアルバイトに来ていた女の子に考えてもらう

 

次に、「ゲーム機本体の型枠」を作ることができなかったので

「過去の失敗した作品を入れた倉庫」から

キーホルダーの型枠を探してきて、それを活用

 

また、「システム開発」も外注できないので

バンダイをやめた元社員さんに

予算がないことを隠して開発を頼む

 

製品が完成しても宣伝予算がないので

「お金をかけない宣伝」つまり「くちコミ」を活用

「誰も知らないもの」に関心を示す少数派をターゲットに

パッケージにあえて解説を書かないスタイルで販売を開始

よく分からないので

逆に少数派の中で話題になり、くちコミ効果で結果的に大ヒット

 

その大ヒットのお陰で、セガへの身売りを回避できたそうです

 

「~があったら、実現できるのに」ではなく、

「今あるもので、どうすれば実現できるか」という考え方

人生を楽しむために参考にしたいですね