私が住む「広島市」は

人類初の核兵器の被害を体験した街であり

「原爆ドーム」や「平和記念資料館」には

国内外から大勢の人々が訪れています


今回は、平和記念公園の中央にある
「原爆死没者慰霊碑」に刻まれた碑文が伝える

大切なメッセージについてお伝えします

 


「安らかに眠って下さい
過ちは 繰返しませぬから」


実は、この碑文については
設置当初(1952年)から、強い反対意見があったそうです

「原爆を落とされた日本人が
なぜ、過ちを繰り返さないと誓うのか。
過ちを犯したのはアメリカ人ではないか」というもの


しかし、この碑文を決めた当時の広島市長は
回顧録でこう語っています

「人類の福祉に使われるべき科学の成果を
殺りくや破壊に用いたことは

人類の大きな過ちであった。
この碑の前に立つ全ての人が、

人類の一員として反省と固い決意をすることが

世界平和のために必要である」

つまり、この碑文の主語は「全人類」


「アメリカに復讐しよう」と考えて当然の時代に
全人類の視点に立って
この碑文を選んだ先人の「視座の高さ」に驚きますね

設置から70年以上経った今も、地球上には
人類を何十回も絶滅させるだけの核兵器が存在

ひとたび核戦争が起これば

「全てが無に帰す」という崖っぷちで

私たちは暮らしています


子供達に素晴らしい未来を残すため
私たちは、碑文の伝えるメッセージに

今一度、耳を傾ける必要があると思うのです