最近年をとったせいか

何かと「緊張」するようになってきてしまったので

ステージ慣れしようと思って声楽コンクールに応募した。

声楽は素人なので相当恥ずかしいけれど

ミュージカル部門のしかも愛好者部門という

ありがたい部門があったので

そして

自分の気持ちにぴったりな歌があったので。

さらには

プロのピアニストに弾いていただいて

ステージで何者かになれるというわくわくは、

アトラクションより映画より旅行より

自分にとっては楽しい気がするので。

 

出場するのにけっこうな金額はかかっても

損はないと思う。むしろ

素人の下手な歌を聴かされる審査員やピアニストには

申し訳ないという気持ちが

それだけお金を払っていると少しは緩和される。

 

前日のリハーサルからすでに緊張してしまい

うまく歌えなかった。

何だか最近の自分は本当に情けないなと思いつつ

やっぱりやめればよかったかと本番直前まで思っていたけれど

歌い出したら、いつかの自分が戻ってきて

思っていることちゃんと吐き出せた。

客席のまったく見知らぬ人たちと

ピアニストの先生には感謝しかない。

 

丁寧に詳しい講評をいただけるのはよかった。

ちょっと自分で苦手だなと思っていたことを

どう練習すればいいか書いてある。

 

何より「誰に向かって歌っている?」と

書かれたことは、どきっとさせられた。

自分に歌うのではなく観客に歌え、前へ!と

書かれたことは、本当にそうだと思った。

自分はステージの上にミュージカルの主人公を置いてしまい

主人公にそして自分に言い聞かせ自分を納得させるために

歌っていたからだ。

思っていることを吐き出せてもその目の前の観客に伝わらなければ

そのステージングは意味がなくなってしまう。

 

今年の夏は8月の終わりに久しぶりに合唱のステージを

もつからそのときにきっと役立てよう。

たぶん緊張しない気がしてきた。