30代でエホバの証人を辞めました。

 

辞めるにしては少し遅かったと思います。

 

奉仕の僕という役職まで行きました。

 

結婚した後にエホバの証人をやめましたが、幸いなことに夫婦揃って辞めることができました。

 

普通のサラリーマンとして仕事をしていたおかげで、エホバの証人をやめた後でも不自由のない生活を送ることができています。

 

そしていま息子がいます。

 

息子を育てていく中で、自分の小さな頃の姿が重なり。30年以上も前に自分が親から受けた仕打ち、宗教という名の精神的虐待の記憶が洪水のように蘇ってきました。

 

不思議なものです。30年近く全く思い出すこともなく、記憶の奥底にあったと思われるものが、鮮明にありありと思い出すことができるようになりました。

 

いまこの記憶に苦しめられています。

 

息子が自由に自分の人生を楽しんでいる姿をみて、なんという貴重なものを自分は失って育ってきたのか。宗教をやめて、自由になったというのに、自分の好きなものが見つからない、楽しめない今。その理由はここにあったのかと、落胆しています。

 

親を憎んでも失われた時間を取り戻せない、いくら精神的虐待を受けたとしても、育ててもらった恩はあるので、縁を切るわけにもいかない。

 

なかなかこの呪縛から逃れる術は見つかりません。

 

そんな中でも少しでも前向きに生きるために。

今の自分の息子にたいして、自分のうけた悲劇を繰り返さないために。
自分の子育てからわずかでも過去のエホバの証人の影響を取り除くために。

自分のいまの気持ちを整理し、見つめ直すためにブログを始めることにしました。

 

エホバの証人ブログのなかでも暴露系のものや批判系のものではありません。元エホバの証人で、子育てをする同じ仲間と建設的な会話ができることが目的のブログです。