Joy Flower ゆうこです。

  • あべのハルカスの近くでフラワーアレンジメントの教室をアラフィフから始めて10年がたちます。
  • 笑顔たくさんの中、みなさんと花を通して「花展・ブライダル・パーティー・合宿・旅行等」思い出を作っています。

 

 

 

インストラクターとして生徒のみなさんに美しいものを

お伝えしようと自分磨きを兼ねて

「美しいものを観るツアー(自称)」に出かけています。

 

なぜ歌舞伎に行くかというと、

衣装(和装の色や柄)や立ち振る舞い、舞台装飾、型など

日本の文化が凝縮された伝統芸能だからです。

 

今回は

「十月大歌舞伎」

二代目市川斎入と三代目市川右團次 襲名披露公演。

大阪松竹座(我が家からですとかなり近いです)。

 

夜の部に行ってきました。

 

(襲名披露のお祝いの幕「祝幕」です)

 

 

演目は近松門左衛門作

双生(ふたご)隅田川」(旧の漢字でなくてすいません)

 

通し狂言といって序幕から大詰めまで演目の全部を

4時間半(休憩有)かけてお芝居していきます。

 

 

天狗が出てきて吉田家を滅亡させる企みから

お話ははじまります。

吉田家の小さな跡取りは松若丸と梅若丸の双子です。

 

松若丸と梅若丸を右團次さんの長男の8歳になる右近さんが

一人二役で演じておられました。

可愛い。

頑張ってる。

これから先が楽しみラブラブ

 

歌舞伎の面白さの一つは

こんな小さい時からみている役者さんの

成長を長年にわたってみていけるところです。

 

母役、班女御前は大好きな市川猿之助さん。

去年大きなけがをされましたが元気に舞っておられました。

本当にうまい

 

 

千両役者の市川海老蔵さんも

途中出てこられて静かな二枚目をかっこよく演じておられました。

 

内容を端折って書くと

父上が亡くなった相続の手続きに

「鯉魚の一軸」を天皇に見せることで

お家の跡取りになれるのですが、

このお軸に描かれている鯉が

池にピョ~ンと逃げちゃうんです。

(舞台の池に咲いている花は「オモダカノハナ」  私の知らない花でした)

 

すごいでしょ。

近松さんの考えること。

 

 

逃げる~~??

絵に描いた鯉やでぇ~~

そんなあほなぁ~~笑い泣き

 

 

江戸時代に作られた

大スペクタクルです!

 

鯉がいなくなるは、梅若丸は殺されるは、松若丸はゆくえ知らずになるは。

「なんちゅう悲劇なんやろ・・・」と思って

「これどうやって話を収めて行くんやろ」

と思っているうちに後半になります。

 

次郎天狗に魔界へと連れ去られた松若丸を

淡路の七郎(右團次さん)が七郎天狗に変身(詳しくは「見にいってくださ~い」)して

助けに行きます。

 

↑七郎天狗

 

助け出した松若丸と班女御前と七郎天狗が

宙乗りをしながら東国から都へとむかいまーす。

 

3人の宙乗りにみなさん大喜び~

 

途中右近くんのバランスが崩れかけて(マジだとおもう・・・)

ヒヤッとしたときガーン

猿之助さんの眼がキラッと光ったのを私は見たんです!(2階席です)

するときちんと落ち着いた母の眼差しで

対処された猿之助さん。

忘れられない光景になりました。

無事に済んでよかった。

 

 

大詰めは

鯉つかみの名人・奴軍助(右團次さんの2役)が

池から琵琶湖まで逃げたお軸の鯉をつかみに

本水(本物の水を使った舞台)を使って大立ち回り。

(前席のお客さんにはビニールシートが配られていました)

 

 

鯉はつかまり(そらそうや・・・)

無事お軸に戻って一安心。

 

最後は大滝が出てきたり大掛かりな舞台装置の中。

「水も滴る(したたる)いい男」丸出しの

たくさんのイケメンズが水遊びならぬ水競演。

 

最後の最後まで右近君が登場して。

 


 

 

右團次・右近親子の大熱演でした。

 

この演目は最初は文楽から始まったと思いますが、

これを歌舞伎にしようと思った先人の意気込みを感じる

襲名披露にふさわしい迫力満点のお芝居でした。

 

「こんな演出をやりたい!」と思って知恵を出し合えば

実現できるってすごいことですね。

 

 

では本日も

Keep on smiling!

 

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