ジョイクリニック神戸三宮 管理栄養士です。
気温が高くなる夏は、痛風発作が起こりやすい季節といわれています
。
その理由の一つが「脱水」です。
汗をかく機会が増えることで体内の水分が不足し、血液中の尿酸値が上昇しやすくなります。その結果、関節内に尿酸の結晶がたまり、突然の激しい痛みを引き起こすことがあります。
若い方でも痛風リスクはある
「風が吹くだけでも痛い」と言われる、激しい関節の痛みを引き起こす痛風。
中高年の男性に多いイメージがあるかもしれませんが、食生活の変化などから若年層や女性にもみられることがあります。
足の親指の付け根に起こることが有名ですが、足首や膝などに発症することもあります。「朝起きたら足が腫れて歩けない」「急に関節が赤くはれて痛い」といった症状がみられた場合は注意が必要です。
痛風とは?

足の指の付け根を中心として様々な関節に炎症を引き起こす疾患です。
血液中の尿酸の濃度が高くなりすぎることで、関節に尿酸の結晶が沈着し、炎症を起こす病気です。この結晶が剥がれ落ちたときに、白血球が異物とみなして攻撃することで激しい痛みを伴う炎症が起こります。これが痛風発作です。
高尿酸血症になりやすい人の特徴
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20代以上の男性
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プリン体を多く含む食品(レバーや鶏のささ身、鶏むね肉など)をよく食べる
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プリン体の多いビールをよく飲む
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飲酒習慣があり、アルコールの摂取量が多い
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果糖を多く含む清涼飲料水をよく飲む
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激しい無酸素運動(筋トレ)をする習慣がある
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日常的に野菜を摂らない。摂ってもサラダ程度。
- 肥満(BMI25以上)
尿酸値を下げるための生活習慣のポイント
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プリン体を多く含む食品や飲料の摂取を控える
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海藻や野菜を多く摂る
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肥満のある人は適正体重を目指し、肥満の改善を目指す
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飲酒習慣のある人は節酒・禁酒する
※1日の飲酒量は日本酒なら1合、ビールなら500mL、ウイスキーならダブル1杯(60mL)を目安にする -
十分な水分をとる。ただし糖分の多い清涼飲料水ではなく、水などで水分補給する
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ベンチプレスなどの激しい無酸素運動ではなく、ウォーキングなどの有酸素運動を定期的に行う
なぜ夏は痛風になりやすいの?
夏に痛風発作が増えるのには、いくつかの理由があります。
1. 脱水による尿酸値の上昇
夏は気温が高く、汗をたくさんかきます。体内の水分が失われると、血液が濃縮され、尿酸の血中濃度も高くなります。通常、尿酸は尿と一緒に排出されますが、脱水状態になると尿量が減り、尿酸が体内にたまりやすくなります。
2. ビールや清涼飲料水の摂取機会が増える
暑い夏には、ついつい冷たいビール、ジュースを飲みたくなります。
ビールにはプリン体が多く含まれており、このプリン体が体内で分解されることで尿酸が作られます。また、ビールを飲むことで利尿作用が働き、一時的に脱水状態になりやすいことも尿酸値を上げる要因となります。
糖質は代謝により尿酸が産生されます。ビールだけでなく、糖質を多く含むスポーツ飲料やスムージー、果物ジュースなどの清涼飲料水の摂りすぎ、アイスの食べすぎも痛風発作の要因となる可能性があり、注意が必要です。
3. 夏バテによる食事の偏り
夏バテで食欲が落ち、食事内容が偏ってしまうこともあります。水分補給として清涼飲料水ばかり飲んだり、プリン体の多いレバーや干物などを食べた後に水分を十分に取らなかったりすると、尿酸値が急上昇するリスクが高まります。
痛風発作はこんな症状から始まることも
痛風発作は、ある日突然、足の親指の付け根などが赤く腫れて、激痛を伴うことが多いです。しかし、患者さんによくお話を聞いていると発作の予兆として、数日前に関節に違和感やしびれを感じることもあります。もし、このような症状を感じた場合は、発作が起こる前兆かもしれません。
痛風の予防は「水分補給」と「食生活」がカギ
痛風の予防には、日頃からの生活習慣の見直しが不可欠です。
1. こまめな水分補給を心がける
痛風予防の基本は、水分補給です。特に夏場は、意識的に水分を摂るようにしましょう。ただし、清涼飲料水やジュースではなく、水やお茶などを選びましょう。これにより、尿量が増え、尿と一緒に尿酸を体外に排出しやすくなります。
2. アルコールを控える
ビールは特にプリン体が多いので、飲みすぎには注意が必要です。お酒を飲む場合は、量を減らしたり、プリン体の少ない蒸留酒(焼酎、ウイスキーなど)を選んだりするのも一つの方法です。しかし、アルコールそのものに尿酸値を上げる作用があるため、過剰摂取は避けるべきです。
3. 食生活を見直す
プリン体を多く含む食品(レバー、アンコウの肝、干物、魚卵など)の摂りすぎに注意しましょう。また、鶏肉のささ身や胸肉は豚や牛と比べ、非常にプリン体を多く含む食品です。
これらを完全に断つ必要はありませんが、食べる量や頻度を調整することが大切です。
特に大切なのが、尿をアルカリ化する働きのある海藻類や野菜を積極的に摂ることです。
尿酸の排出を助ける効果が期待できます。
4. 適度な運動
過度な運動は尿酸値を上昇させ激痛風の原因になります。
特に筋トレなどの短時間に激しく行う無酸素運動は、実は尿酸値を上げてしまいます。
無酸素運動を行うと、エネルギーを大きく消費し、新陳代謝が活発になります。
すると、ATP(アデノシン三リン酸)の分解などによって、体内で大量の尿酸が作られます。体い良い、ダイエットになると無理をすると、尿酸は上がるのです。
プリン体の多いささみや鶏むね肉をたくさん食べたり、主食を抜いて肉や魚などのおかずばかりたべて結果的にプリン体を多く食べ、過度な筋トレを続けていると高尿酸血症➡痛風に直結します
。
しかし、適度な運動は、尿酸値の管理に繋がります。尿酸を増やさないようにするためには、有酸素運動(ウォーキング、ジョギング、スイミング、ストレッチなど)方が適しています
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無理のない範囲で、ウォーキングや水泳などの有酸素運動を継続的に行いましょう。
痛風発作が起きてしまったら
もし、痛風発作が起きてしまったら、まずは安静にして痛いところを冷やしてあげることが最も重要です。
そして、早めに医療機関を受診してください。放置すると、発作を繰り返したり、腎機能障害などの合併症を引き起こす可能性があります。
痛風だけではない。。。
放っておくとどうなる?|高尿酸値が引き起こす病気とは?。
■ 尿路結石(腎臓や尿管に結晶が詰まる)
突然の腰や下腹部の激痛を引き起こします。
■ 慢性腎臓病(CKD)〜末期腎不全(透析が必要に)
尿酸が腎臓にダメージを与え、機能低下を招きます。
■ 動脈硬化〜心筋梗塞・脳梗塞
高尿酸血症が血管の老化・詰まりを促進し、心臓病や脳卒中のリスクが高まります。
■ 生活習慣病の合併
糖尿病・高血圧・脂質異常症・メタボリックシンドロームとの併発リスクが高くなります。
■ 心房細動(不整脈)との関連
最新の研究で、高尿酸血症が心房細動の一因である可能性も報告されています。
痛風は、生活習慣病の一つであり、日頃の心がけで予防することができます。
特に夏は、脱水や食生活の乱れから尿酸値が上がりやすい季節です。水分補給と食生活に気をつけ、健康な夏をお過ごしください。
もし、ご自身の尿酸値が気になる方、健康診断で高尿酸血症と指摘された方は、お気軽に当クリニックまでご相談ください。
ジョイクリニックは、内科・腎臓内科・漢方内科を標榜し、各種予防接種、個人健診、雇用時健診、睡眠時無呼吸症候群治療(SAS検査)、自費診療にてダイエット外来、毛髪外来(薄毛治療)を行っています。また、診療時間外にてメディカルエステもしております。
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