医師が診察時タバコをふかしているという

信じられないタバコ病院に行ってしまった私。

しかもそこは産婦人科…。


私が会計しようとすると、なぜか婦人体温計が出され、

診察料とともに請求されてきた。


~~ここまでが前回のあらすじ~~



私「あの、婦人体温計は持っているのでいりません!」



会計の女性「あー、でも、先生のほうから

出すように指示が出てますんで」



私「でも家にあるから

新しい婦人体温計は必要ないんですよ?」


会計の女性「とにかく、

今日のところは持ち帰ってください」



私「…??」




なぜだ?



なぜ持っていると言っているのに

体温計をキャンセルできないのだ?



…押し売り??



なにしろ当時の私は大学1年である。

今まで、

勉強しかしてこなかったので交渉術というものを知らない。



すいぶん長く感じられたが、実際には5分くらいだっただろうか。


体温計はいらない VS 買って帰れ 


と口論が続いたのは。




言い争っている間…


(とはいっても、

緊張すると声とかひざが震える私のことだから、

あまり迫力はなかったと思うのだけども)


会計所に面した待合室にはほとんど他の人はいなかったし、

体温計を売るよう指示したというタバコドクターも出てこなかった。


今思うと、

ドクターを呼んで!と言って直接ドクターの目の前で


「持ってるんで、い・り・ま・せ・ん」

と言った方が、よかったんだろうか。



受付嬢は「先生の指示」と繰り返すばかり。

とりつくしまもない、という言葉が頭をよぎった。

私は折れた。



気力もつきかけていたので、

2000円強の社会勉強料と思って

バカ素直に、金を払って体温計を持ち帰ってしまった。



もうここの医院にはかかりたくない。

手切れ金(?)と思ってここのことは忘れよう。

そう思ったのだが、アパートに帰ると母が根掘り葉掘り

聞いてくる。


当時は母親がアパートに同居していたので…。



そして私のバッグを調べ、まあたらしい未開封の婦人体温計を

発見した母はあんのじょう怒り出した。



母「Jちゃんちょっと!

なんでうちにあるのに新しい婦人体温計なんか

買って来たの?!

無駄でしょうこんなもの!」


(母親は厳しい人だったので、その日一日母の目の届かぬ

ところで私が何をしたかを、いちいち告白させられるのである)



私「それが…」



診察のもようを話すと母は烈火のごとく怒り出した。




母は即座に医院にクレーム電話を入れ、


「おたくで必要ないものを買わされた!


どういうことなのなめんじゃないわよ!」


と金切り声で怒りまくった。





母は、親戚中からなにかもめごとがあると、

クレーム係として呼び出されるほどのクレーム名手なのだ。




~~~受付嬢 vs モーレツ母につづきます。