品行方正で通ったAさんも寄る年波と癌には勝てず鬼籍に入った。形通りの葬式を終えて,俗世間から分かれて黄泉の国に向かった。
自分では当然,極楽東門を通って極楽浄土で楽しめるものと高を括ってた。
しかし黄泉の国の入口、ちょうど北京天安門の大広間に来てみると、極楽殿と閻魔大王のいる地獄の2つのお城に向かって、数え切れぬ死人が群れているのに驚く。
赤鬼と青鬼MP、警官の姿をしたこわい人に恐る恐るAさんは「極楽門はどこですか?」と尋ねてみた。「あんたは極楽か地獄か、どっちに行くのか分からん。パスポート審査をうけるんだ、並んで待て!」と、恐ろしい目つきで言われた。
列の前に偶然俗界での知人がいた。「あんたも極楽パスポート待ちですか?」「そうや、しかし極楽なんてとても行かれへんで。大抵の人は地獄落ちらしい」
並んでいる間に耳にしたのは、極楽浄土はバブル崩壊で極楽パスポートも厳しく制限されている由。審査局ではあらゆる個人情報が事細やかにインプットされていて、生前ちょっとでも悪いことをしていたら、地獄行きのパスポートとなる由。Aさん同様、表向き品行方正で生涯を終えたCさんもかつて職場のアイドルに一目惚れしてセクハラまがいの疑いを掛けられたとかで地獄に落とされたとか。Aさんもビクビグ。
胸に手を当ててじっくり反省してみると旧悪がジクジク出てくる。
酒の入った席上で口論したこと、
女性をめぐってのいかがわしい言動も思い出され,「ああ俺も地獄行きかもしれん」と急に弱気になってきた。
Aさんばかりでない。あちこちで、かつての善男善女が狼狽している。B女も、「わても旦那ほったらかしで、嫁いびり大好きやったし、ボケた姑に意地悪してたわ、地獄行き間違いなしや」。
その時ふと前を見ると,金持ち顔のオッサンが威張って極楽パスポートを持ってふんぞり返って歩いている。鐘道さんも頭を下げている。
皆が言った。
「地獄の沙汰も金次第」

自分では当然,極楽東門を通って極楽浄土で楽しめるものと高を括ってた。
しかし黄泉の国の入口、ちょうど北京天安門の大広間に来てみると、極楽殿と閻魔大王のいる地獄の2つのお城に向かって、数え切れぬ死人が群れているのに驚く。

赤鬼と青鬼MP、警官の姿をしたこわい人に恐る恐るAさんは「極楽門はどこですか?」と尋ねてみた。「あんたは極楽か地獄か、どっちに行くのか分からん。パスポート審査をうけるんだ、並んで待て!」と、恐ろしい目つきで言われた。

列の前に偶然俗界での知人がいた。「あんたも極楽パスポート待ちですか?」「そうや、しかし極楽なんてとても行かれへんで。大抵の人は地獄落ちらしい」

並んでいる間に耳にしたのは、極楽浄土はバブル崩壊で極楽パスポートも厳しく制限されている由。審査局ではあらゆる個人情報が事細やかにインプットされていて、生前ちょっとでも悪いことをしていたら、地獄行きのパスポートとなる由。Aさん同様、表向き品行方正で生涯を終えたCさんもかつて職場のアイドルに一目惚れしてセクハラまがいの疑いを掛けられたとかで地獄に落とされたとか。Aさんもビクビグ。

胸に手を当ててじっくり反省してみると旧悪がジクジク出てくる。
酒の入った席上で口論したこと、
女性をめぐってのいかがわしい言動も思い出され,「ああ俺も地獄行きかもしれん」と急に弱気になってきた。
Aさんばかりでない。あちこちで、かつての善男善女が狼狽している。B女も、「わても旦那ほったらかしで、嫁いびり大好きやったし、ボケた姑に意地悪してたわ、地獄行き間違いなしや」。
その時ふと前を見ると,金持ち顔のオッサンが威張って極楽パスポートを持ってふんぞり返って歩いている。鐘道さんも頭を下げている。
皆が言った。
「地獄の沙汰も金次第」

