王将の新人研修 | 株式会社ジョヤンテ社長 川崎貴子のブログ 『義理人情日記』 

王将の新人研修

{働く女性の思うこと}




その日はたまたまテレビを見ていて、



現在絶好調の飲食チェーン「王将」の新人研修のドキュメンタリーが流れていた。




大声を出して挨拶をし、何度もやり直しさせられ、鬼のような教官が怒鳴る。



最後の試験に受かると、皆が号泣。というものだった。




それが、ネットや直接企業へのクレームで、大変に叩かれているらしい。




「洗脳のカルト集団だと思った。」



「人権無視。」



など、特に学生から「絶対に近寄りたくない企業」という声が多かったという。



私も書き込みを読んだが、これは、近頃の若者が弱くなっているとかじゃなく、



その研修の様子に、生理的に拒絶している感じだった。




私が新卒で入った会社も、同じような新人研修があった。



富士山の麓の合宿所に連れて行かれ、早朝マラソン、講義、大声の練習、何度もやり直し、



そして、夜の9時過ぎから新に明日までの課題を出され、眠らせてもらえない。



そんな中、ムチの後はアメで、社長からたくさんの差し入れや優しい言葉。



最後は教官と皆で全て達成して泣くというもの。




小生意気な新人だった私は、当時しらけきっていた。



皆が泣いてスクラム組んでる中、一人醒めて途方にくれていた。



「変な宗教とおんなじだなー。」




私は、折角入った会社の実態がそんなもんなのかと希望をそがれた思いだった。



更に、その研修スタイルは、日本を代表する家電メーカーのオリジナルと聞いて、



暗澹たる思いだった。



だから、「王将の研修」を見て、「近寄りたくない。」と思ってしまう学生の気持ちはよくわかる。





ただ、




その後、社会人になって、実際に会社社会というものを体験していくにつれ、



学生時代には味わった事の無い理不尽の数々に驚いた。




自分が悪くなくても謝る。



一生懸命やっても裏切られる。



頑張って売り上げても対して給料は上がらない。



サラリーマンなら当たり前の事だが、



なんて理不尽なんだろうと当時の私は思った。


そして、あの新人研修は「理不尽に耐える。」という意味もあったのだな、と。





それから何年か経ち、経営者になったら、



その「理不尽な村社会」に何て守られていたのだろうと気付いた。



売上げが下がっても給料はでる。保険にも入ってもらえる。ローンも組める。





色々な会社の色々な研修があるが、どの会社も皆、



「折角仲間になった新人を伸ばしてやりたい。成長させたい。辞めさせたくない。」



と思ってやっている。



社会の理不尽さ、ままならなさを、先ず教え、「仲間」という免罪符を発行できたら、



今は景気が悪いのでリストラも多いが、通常、非常時以外は守ってもらえるのだ。




それでも、どうしても、そんな企業の新人研修が嫌だとすれば、



完全なる実力主義の外資系もしくは、独立するのをお薦めしたい。




大声を出すよりずっと厳しい「日々の研修、日々の結果」を突きつけられる世界ではあるが、



生理的には合うという人も多いのではないかと思う。





学生から新卒で入ったときは解らなかったが、



あんなにコストと労力をかけて研修をしてくれたことを、



私は今では懐かしく、心からありがたく思っている。








働く女性の成功、成長、幸せのサポート 川崎貴子


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