創業メンバー
昨晩は久しぶりに取締役の高島と飲んだ。
社員とはよく飲みに行くが、二人きりは久しぶり。
酔っていない間には会社の話をして、
酔いはじめてからプライベートの話をした。
私達は、幼馴染である。
仲良くなったのは中学の頃だが、実は幼稚園も小学校も一緒。
13歳の頃からだから、もう21年の付き合いになる。・・・数えなきゃよかった・・・。
高島は、私が会社を作るとき、アメリカに留学していた。
信頼できる経理スキルのある人がどうしても欲しくて、
私は留学先に電話し、一週間後には一緒に会社をやっていた。
彼女の人生設計に、「起業」は無かった筈だ。
それなのに、「3名必要だから、名前だけでも取締役になって。」
と、口説かれ、迷った挙句にサインして、
マネージメントは苦手だと私に直訴したら、
「取締役なんだから!」と、叱られ。
未だに酔うと、「私は社長にだまされた。」と絡まれる。
しかし、この10年を振りかえるとどうだろう。
彼女がいなかったら・・・そう考えると恐ろしい。
走りすぎる私を常にいさめ、時には励まし、
ずっと堅実に、経営視点で、会社を裏から支えてきたのは彼女である。
高島の携帯には、私の娘の写真ばかりが保存してあった。
私達の関係は、「同級生なのに敬語」という特殊なものになってしまったけど、
運命を共にするという意味では友人以上の、
かけがえの無い、パートナーである。