伊野 アーサーの写真です。
つまり、サンゴの海(いのー)のアーサー(アオサ岩のり)です。

    ● ☆ 日本釣り紀行 (15)  


  One day @future in 石垣島 台風で釣りに行けない日に起こった出来事


              伊野 アーサー (Iknow Arther)


              


地球温暖化で、世界の海水面が五メートルから七メートル上昇し、


第二次南海大地震・第二次関東大地震で日本の都市部が大被害を


受けたかなり近い未来の釣り紀行です。


 


新登場人物紹介『あかじん』:石垣島のケーキ業界を牛耳る「池田グループ」の


池田氏の十九人目の息子。無類の釣り好き??鈴木さんや箕面さんの釣りガイド的存在、


ダイちゃんの友達でもある。詳しくは、前の fishstroy 13を


http://www6.ocn.ne.jp/~joy2life/fish-story.html


 


箕面>


「あかじんさん、最近釣りはダメやねえ。こう台風が重なると釣りに出


られへんねえ。海人(ウミンチュウ=漁師)なんか八月は四日しか漁に出られないで『お陰で生活出来ない』とこぼしていたよ。今までに、こんな事はなかった。これも地球温暖化だからかなあ」


 


鈴木>


「そうみたいですね。台風が3月から発生するようになった。そして1


1月まで台風がくる。今までに考えられなかったサイズの台風が、考えられなかった場所、時間にくる。台風だけではなく、干ばつ、冷害もおこっている。地球上の気流と水の循環がおかしくなっているみたいだ。今は、地球温暖化は終わり、地球寒冷化が起こっているという学者もいるみたいですね。」


 


あかじん>


「そうや。台風の時は、海は諦めて、浜崎町の飲み屋に行くんや。


いつも同じ馬車パーキングに止めて、いつもの店に、歩いて行くんや。そのときの風の強さで、台風を比較してるんや。今回はすごかったで。後ろから風に吹かれて、50メートルほど走らされた。いつもの店を通り過ぎて、戻ろうと思っても、風が強くて、もどれへん。それで、一番近くの店に避難しにはいったんや。そこで台風が去るまで飲んでたんや」


 


箕面>


「またまた、岡釣りか。新しいポイント(釣場)見つけたんやな」


 


あかじん>


「ほんまに、台風が終わって店をでたら、道路にはベランダからの


洗濯機が落ちている、屋上からの水タンクも落ちている」


 


箕面>


「そやろ、でも、その時の音すごかったやろ。それに気がつかへんかっ


たんか。そこで何してんたや。」


 


ダイちゃん>


「それゃ、あかじんさんの事や、深くディープな夜を過ごしてた


んや。ところで、鈴木さん、今日は、馬車で来てるじゃない。いつものソーラーカーに乗って来てないよね。ついに、私たちと同じように、馬車に乗るようになったの?馬車の良さがわかたんだなあ、ハッハッ」」


 


鈴木>


「いゃあ、ちょっと。ソーラーカーを諦めた訳じゃないよ。訳ありで、


この前の台風の時に、ソーラーカーが故障してね。」


 


箕面>


「ダイちゃん、新聞読んでないの?八重山毎朝新聞のトップに、『台風


の突風でソーラーカーが橋の欄干に激突、化学消防車出動』と書かれてしまったよ。」


 


ダイちゃん>


「ウッソー、この前、秒速80メートルの横風でも大丈夫な流体


力学構造していると自慢していたのに。あれは、うそだったの??」


 


鈴木>


「それはウソではないよ。。。。。。」


 


箕面>


「鈴木さん、じつは酒を飲んで運転していて、歩道の上に乗り上げた瞬


間、あの風速60メートルの横風で、車体がひっくり返ったというわけ。」


 


ダイちゃん>


「フンフン、でも最新式のGPSとスーパーコンピューターで、


自動操縦にしておけば家まで帰れるといってたのれはウソ?」


 


鈴木>


「それもウソではないよ」


 


箕面>


「自分でしこたま島酒(あわもり)を飲んでいて、『自動操縦にしたら』っていったのに、『酔ってない』と言い切って、自動運転ではなく、自分運転して事故ったのよ。自業自得よ」


 


鈴木>


「。。。。。。。。。。。」


 


ダイちゃん>


「機械はいつもそうなんだよな、。最新の安全装置も、セットし


ないと、ダメだね。その点、うちの馬車なんて大丈夫。たいてい酒を飲んで帰るときは、いつも自動運転さ。馬車に乗って、鞭を一振りで、あとは、居眠りしてしまっても大丈夫。馬が勝手に目的地について、ヒヒーンと泣いてくれる。それで、降りて、無事ごきかん、お休み!万事よし」


 


あかじん>


「まあな、でも万事よしはウソや。この前、馬が一番よく行く女性の家にいってしまって、朝起きて『なかちゃーーーん』と読んだ瞬間、けりを入れられて、肋骨にヒビかは入ったらしいな。まあ、こちらではよくあるこ


とやけど。こちらの女性のけりは馬よりも強烈やからなあ!」


 


ダイちゃん>


「ハッハ、名前を間違えるのは、あかじんさんと同じや。笑うと


肋骨が痛いよ。それで、バッテリーからの出火は大丈夫やったんか?」


 


鈴木>


「一応、発火はしたけども、すぐに消えました。」


 


箕面>


「最新式のソーラーカーのバッテリーは800キロは走れるけど、実は


鈴木さんは、たいへんな恐がりで、バッテリー火災は危険なのを知っていて、缶コーヒーサイズのものしか積んでいないんですよ。 80キロしか走らないから、石垣島では十分さ。最近天気がわるく、事故ったのは夜だったから、バッテリーは死にかけ(切れかけ)ていたんよ。お陰で、死ななかったのさ」


 


あかじん>


「バッテリー火災はこわいよね。うちの創業者の良人爺は、ハイブ


リットカーで運転していて、事故り焼死したんよ。女性はもっと怖いけど。」


 


ダイちゃん>


「フクジョウシと聞いたけど、ショウシやったんか。けがの方は


どう?」


 


鈴木>


「ムチウチやったけども、井野さんに治してもらってすっかりよくなっ


たよ。」


 


ダイちゃん>


「井野アーサーさんには、お世話になったよ。この前にヒビガは


いった時に助けてもらったよ。」


 


鈴木>


「私も、あの人のおかけで良くなった。でも、骨のヒビは治せないといっ


てたけど?」


 


ダイちゃん>


「ヒビが入ったのは、骨ではなくて、隠れ家のガラス戸だよ。台


風の突風で、ビシッとガラスにヒビが入り、大きくなるのを防ぐために、ヒビのふぶんに布団を当てて、背中で押さえて、台風が去るのを待ってたんだよ。マンガ読みながら三時間ほど台風の風を背中で感じてきたけども、体力の限界を感じて、メールでSOSしたら、アーサーさんが来てくれて、交代で、ガラス戸を押していたよ。本当に風速 60メートルを背中で感じたよ。一瞬、前進する。そのあと友人が来て、八重山毎朝新聞で風の勢いを弱くして、梱包テープで止めたんや。そのままパーティー」


 


鈴木>


「いゃあ、ソーラーカーの調子が悪い時なんかも、使いますよ。フレー


ムがヒビいったり、パネルに穴があいて水がはいりそうになったら、テープでふさぎますよ。昔、アポロ13号が事故を起こした時に、梱包テープで空気清浄装置を修理したそうですよ。アマチュアの人工衛星を修理する時にも役に立ったとレイさんがいってたよ」


 


ダイちゃん>


「あれはね、便利だよ。牛や馬がケガをした時に、絆創膏として


使うよ」


 


鈴木>


「それで、台風の時は、馬車はどうするんや?」


 


ダイちゃん>


「車体の部分は、スーパーマーケットのカートみたいに、後ろか


ら何台でも重ねておいておける。まとめて、建物にいれるなり、積み重ねるなりする。恐がりの馬は、放しておいたら、勝手に風の弱い建物の裏に避難してるよ。台風が終われば、呼べばくるよ。そう言う時には雌馬に限るよ。ごくタマだけど、台風が去ったら子種を貰ってたなんてこともある。種付けも結構な値段するから」


 


あかじん>


「することはダイちゃんと一緒や。あんたは種付けするほうやけど」


 


ダイちゃん>


「アンタには、言われたくない話や。鈴木さん、こわれたソーラー


カーのパネルもらえないかな?割れた窓ガラスのかわりにソーラーパネルをはめ込もうと考えている。ソーラーパネル初体験や。うちの賢い馬と交換でどうや。もう酔っていようが、何していようが、家にはちゃんと帰って来るで。」


 


鈴木>


「ソーラーカーを諦めたわけではないけども、ソーラーパネルと


交換しましょう。」


 


それから一週間後のある朝、


 


「きゃーーーーーーーーーーーーーーーー」


 


ダイちゃんにからみついて添え寝している鈴木さんを発見したダイちゃんの彼女の声でした。鈴木さんは酒に酔って馬車に乗ったのは良いが、馬は前の飼い主の家に帰ってきました。



▼  http://石垣.okinawa.jp/
  

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